ベビカム両親学級
サンスター協賛特別クラス
妊娠後期のママとお腹の赤ちゃんのための
お口ケアQ&A
オーラルケアメーカーのサンスターの協力により、妊娠中・産後に必要なママと赤ちゃんのためのお口ケアについて学べる「オンライン ベビカム両親学級」の特別講座が開催されました。前編となる今回は、「妊娠中のママとお腹の赤ちゃんのためのお口ケア」について一般財団法人サンスター財団・歯科衛生士の八木 愛海(やぎ・まなみ)さんと歯科医師の宮本えり子先生がお話してくださいました。
●オンライン講座の様子はこちらからご覧ください
お話を聞いた人:
一般財団法人サンスター財団・歯科衛生士 八木 愛海(やぎ・まなみ)さん
一般社団法人サンスター財団・歯科医師 宮本えり子先生
1.未来の赤ちゃんのために
ママのお口の状態は、生まれてくる赤ちゃんにも影響すると言われています。赤ちゃんが生まれてからではなく、ママの妊娠中からお口ケアをすることが大切です。
「赤ちゃんが生まれる前からのむし歯予防のことを『マイナス1歳からのむし歯予防』と呼んでいます。生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはむし歯菌はいません。むし歯菌はママ・パパなど周りの大人の唾液を介して赤ちゃんの口にうつります」と歯科衛生士の八木さん。
とくに、ママは赤ちゃんと過ごす時間が長いことから、ママから赤ちゃんにむし歯菌がうつりやすいと言われています。そのため、妊娠中からママのお口にあるむし歯菌を減らしておくことが大切です。具体的にはどんなケアの方法があるのでしょうか?
むし歯菌を減らすためにできること
- 1.正しいブラッシング方法を習得する
- 2.フロスや歯間ブラシを使う
- 3.間食の回数・内容に気をつける
また、正しいブラッシングやお口ケアに加えて、生まれてくる赤ちゃんの歯を丈夫にするために、偏食を減らして栄養バランスのよい食事をとることが大切です。
「妊娠後期や出産後は赤ちゃんの乳歯が生える準備や永久歯の石灰化の時期です」と八木さん。石灰化とは、カルシウムが沈着し硬い歯がつくられる段階です。赤ちゃんがお腹の中にいる時はもちろん、出産後も授乳で栄養を届けるためにもタンパク質やカルシウムなどを積極的にとるようにしましょう。偏食を減らしバランス良く食べれば、神経質になる必要はありません。また、ママが甘いものが好きだと子どもも好きになりやすいので、注意が必要です。

2.出産を迎えるまで
食生活や環境の変化で
プレママのお口の環境は不安定になりがち
妊娠中は、口の中のネバネバが気になったり、歯みがき中にハグキから出血したりすることがあります。つわりや食生活の変化などで、プレママのお口の環境は不安定になりがちです。歯周病やむし歯のリスクが高まるため、無理のない範囲でケアすることが大切です。

よくあるお悩み1「妊娠後、口の中がねばねばした感じになる」
「食生活の変化や間食回数の増加で、お口の中に違和感があるプレママは多いです。歯みがきのほか、フロスや歯間ブラシを使ってお掃除するとよいでしょう。また、キシリトール入りのタブレットなども手軽に口内をスッキリさせてくれるのでおすすめです」と八木さん。
よくあるお悩み2「歯みがきで出血することが多い」
妊娠中にハグキが腫れたり歯みがきなどの刺激で出血する場合、「妊娠性歯肉炎」になっている可能性があります。これは、ホルモンバランスの変化によるものと言われています。
こうしたお悩みには、日々のお口のケアが大切です。
八木さんによれば、「手鏡を見ながら、汚れが溜まりやすい歯とハグキの境目や奥歯をハブラシで丁寧にみがくこと」「歯と歯の間はフロスや歯間ブラシを使ってきれいにすること(毎日、もしくは週に2~3日程度)」がケアのポイントとのこと。無理せず体調の良い時に楽な姿勢で行ってみてください。

3.質問コーナー
オンライン両親学級では、下記の質問がママから寄せられました。
Q.妊娠中に歯科診療を受けても大丈夫ですか?
A. 妊娠後期は、体調がよければお口のクリーニング程度なら受診しても大丈夫です。
長時間仰向けでいると、血圧が下がることもありますので十分注意しましょう。体調を優先し、緊急性がない場合は無理をせず産後に受診することをおすすめします。
Q.ママにむし歯が多いのですが、赤ちゃんに遺伝しないか心配です。
A. 遺伝はゼロとは言えませんが、それ以上に環境が影響します。
家庭での食事、歯みがきなどの生活習慣が赤ちゃんのむし歯の数を左右します。妊娠中のお口のケアや食生活を整えて、できるだけ赤ちゃんにむし歯をうつさないような環境を整えましょう。
Q.口移しはよくないと聞いたことがありますが、実際どうなのでしょうか?
A. むし歯予防の点でいえば、口移しやスプーンなどの共有でむし歯菌がうつる可能性があるので避けたいところです。ただし、むし歯菌などの悪い菌だけでなく、良い菌も赤ちゃんにわたすことができ、アレルギー発症率が低下したというデータもあるのも事実です。神経質になりすぎずに、ママ・パパなど周りの大人のお口の中をきれいにしておくことを心掛けましょう。
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