ベビカム両親学級
サンスター協賛特別クラス
産後のママと赤ちゃんのための
お口ケアQ&A
オーラルケアメーカーのサンスターの協力により、妊娠中・産後に必要なママと赤ちゃんのためのお口ケアについて学べる「オンライン ベビカム両親学級」の特別講座が開催されました。後編となる今回は、「産後のママと赤ちゃんのお口ケア」がテーマ。一般財団法人サンスター財団・歯科衛生士の石津実咲(いしづ・みさき)さんと歯科医師の宮本えり子先生にお話を伺いました。
●オンライン講座の様子はこちらからご覧ください
お話を聞いた人:
一般財団法人サンスター財団・歯科衛生士 石津実咲(いしづ・みさき)さん
一般社団法人サンスター財団・歯科医師 宮本えりこ先生
1.生後6カ月までの赤ちゃんのお口のケア
乳幼児期のお口ケアは4段階
歯が生える前の準備が大切
「赤ちゃんのお口のケアは歯が生えてからで大丈夫」そう思っていませんか? 実は赤ちゃんのお口のケアは歯が生える前から始まります。「乳幼児期のお口のケアは4段階に分けられ、歯が生える前のケアの段階のことを『歯みがき準備期』と呼んでいます」と石津さん。
乳幼児期のお口ケア4段階
- 1.歯みがき準備期(~約6カ月)/歯が生えるまでのお口のケアをする段階
- 2.歯みがき導入期(約6カ月~1歳半)/歯が生え始めて、ハブラシに慣らしていく段階
- 3.歯みがき習慣化期(約1歳半~3歳)/食後のお口ケアを習慣にする段階
- 4.歯みがき上達期(約3歳~5歳)/自分でハブラシを使ってケアする練習をする段階
「歯みがき準備期」は、歯が生えてきた後、スムーズに歯みがきに移行するための大切な期間です。歯が生えてきてから、いきなり歯みがきをしようとすると嫌がる赤ちゃんが多く、この時期のケアによってその後の歯みがきのしやすさに影響するでしょう。
この期間は、口の周りや口の中に触れて、慣れてもらうことがポイントです。具体的には、顔回りのスキンシップから始め、慣れてきたら徐々に濡らしたガーゼや市販のお口拭きシートなどで口の中に触れるとよいでしょう。「このとき、上唇小帯と呼ばれる上唇とハグキをつなぐ筋に触れないようにしましょう。指などが強く当たると痛みを感じることがあります」と石津さん。お口のケアをする前には、しっかり手を洗い清潔にすることも大切です。
「歯みがき準備期」におすすめ!わらべ歌スキンシップ
歌いながら赤ちゃんの頭をなでたり、頬に触れたりすることもおすすめです。赤ちゃんを不安にさせず、楽しくスキンシップができるでしょう。

子どもの口内環境が大きく変化する「感染の窓」を乗り越えよう
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌はいません。ところが、歯が生え始めた頃から、ママ・パパなど周りの大人の唾液を介して感染が始まります。
「特に、生後19カ月(1歳7カ月)から31カ月(2歳7カ月)の時期にむし歯菌がうつりやすく、赤ちゃんの口内に定着します。この時期は『感染の窓』と呼ばれており、ケアが必要です」
この時期は、乳歯が生え揃う段階。「感染の窓」の時期までに、仕上げみがきの習慣をつけておくことが大切です。
赤ちゃんと接する時間の長いママのお口のケアをすることも、むし歯菌の感染予防につながります。ハブラシを使い始めるタイミングは「上の前歯が生えてきたら」と石津さん。
歯の生える順番は、最初に下の前歯、次に上の前歯の順に生えてきます。2~3歳を目処に20本の乳歯が生えそろいます。

2.ママのお口のケア
「感染の窓」と呼ばれる時期、赤ちゃんに一番影響を与えるのは保護者。特に、赤ちゃんと接する時間の長いママたちの影響は大きいと言えるでしょう。
「日々のブラッシングでむし歯・歯周病予防を心がけ、定期的に歯科検診やクリーニングを受けることをおすすめします」と石津さんは言います。歯みがきをする時間がないときは、よくうがいをする(ぶくぶくうがい)だけでもよいでしょう。
●ママのお口ケアのポイント
- ・1日1回は歯みがきをする(なるべく夜寝る前)
- ・うがいを積極的に行う
- ・食事をしっかり噛んで食べる
3.質問コーナー
オンライン両親学級では、下記の質問がママから寄せられました。
Q. 生後6カ月で歯が生えてくる気配がありません。大丈夫ですか?
A. 一般的には、生後6カ月~9カ月の間に乳歯が生えてくると言われていますが、個人差も大きいので心配しすぎる必要はないでしょう。心配であれば、歯科医院に相談することをおすすめします。
Q. 生後2カ月の赤ちゃんの舌がミルクで白くなってしまいます。どんなケアが必要ですか?
A. そのままにしておいてもよいですが、気にになるようでしたら濡らしたガーゼや市販のお口拭きシートでやさしくふきとりましょう。
Q. 歯の生え始める兆候はありますか?
A. ハグキが少しずつ膨らんだり、硬くなったりします。また、ハグキの下にうっすらと乳歯が透けて見えることもあります。歯みがき準備期のケアで、お口の中を触れている時に気が付くことも多いです。
Q. 赤ちゃんの歯みがき、1日何回したらよいですか?
A. 最低でも1日1回、夜寝る前に行いましょう。汚れが気になる場合は毎食後行っても問題ありません。歯みがきを開始した頃は歯みがきペーストは爪の先程度で十分です。
サンスターの新シリーズ「SODATECO(ソダテコ)」
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「おくち」「おなか」「おはだ」の3つのカテゴリーで、妊婦、ママ、赤ちゃんの健やかな毎日をサポートするための製品と情報を提供していきます。
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