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ベビカム Weeklyリサーチ

VOL.69_2 妊娠中の生活(その2) どのように出産を迎えましたか?

2008年12月19日(金) ~ 12月24日(水)
有効サンプル数 1315

 

早産だった方は、全体の5%
ベビカムでは、ウィークリーリサーチの第69回として、「妊娠中の生活について」というアンケートを実施しました。今回の(その2)では、みなさんがどのように出産を迎えたかについてレポートします。
お子さんのいらっしゃる方1,121人に、(いちばん末の子の)出産は予定日どおりだったかをお聞きしたところ、「いわゆる正産期でのお産」だった方が93%、「早産」だった方が5%です。

 

1.妊娠がわかったとき、仕事をしていましたか?


みなさんのなかで、妊娠がわかったときに仕事をしていた方はどれくらいいるのでしょうか?
現在、初めての妊娠中の方では、70%近くの方が何らかのかたちで就業中です。
現在妊娠中ではない出産経験のある方では、妊娠がわかったときに仕事をしていたという方は60%近くでした。
ところが、2人目以降のお子さんの妊娠がわかったときに、仕事をしていた方は40%くらいにとどまります。企業などの育児支援策が少しずつ導入されているとはいえ、まだまだ子育て中の女性が働くことのむずかしさが垣間見られます。



グラフ1


2.仕事から離れた時期や理由


妊娠がわかっときに仕事をしていた方に、いつまで仕事を続けるか(続けたか)をお聞きしました。
現在、初めての妊娠中の方では、「産休(出産予定日の6週間前)に入るまで」(続けるつもり)というお答えが25%で最多ですが、妊娠2ヶ月、3ヶ月といった初期でやめてしまった方もそれぞれ17%、11%みられるなど、さまざまです。
現在妊娠中ではない出産経験のある方では、妊娠後期(8ヶ月以降)まで仕事を続けた方が過半数ですが、妊娠2ヶ月から7ヶ月までの各月でやめた方も、それぞれ5~8%みられます。
これらに対して、働きながら2人目以降のお子さんを妊娠された方では73%(およそ4人中3人)の方が、妊娠後期(8ヶ月以降)まで働き続けるというお答えです。
また、仕事から離れる時期を決める(決めた)理由については、自分自身の体調や仕事の状況をみながら、いつまで仕事を続けられるかを総合的に検討中(検討した)という方が多いようです。



グラフ2


3.出産は予定日どおりでしたか?


さて、出産予定日と実際の出産日は、どれくらいずれるものでしょうか?
そもそも「出産予定日」といっても、正確な妊娠日を把握することはむずかしく、予定日はあくまでも推定にすぎません。また、すべての赤ちゃんが、ママの子宮に同じ日数とどまっているわけでもありません。
ですから、出産予定日どおりに生まれることはむしろ例外的であり、医学的にも、妊娠37週0日から妊娠41週6日までの出産であれば「正産期でのお産」とされています。
お子さんのいらっしゃる方1,121人のご経験でも、「予定日どおり」という方は8%でしたが、予定日のマイナス3週間~プラス2週間以内の「正産期でのお産」だった方は、冒頭に示した通り93%です。一方、5%の方が「早産」でした。
ここ数年早産が増加傾向にあるといわれているため、みなさんの出産年別に集計したところ、ここ5年くらいでは、ややそうした傾向がみられます。
分娩の形態を見てみると、約5人に1人の方が帝王切開で出産されています。



グラフ3


4.赤ちゃんの出生体重は何グラムでしたか?


全体の平均は3,004グラム。お子さんの男女別では、男の子のほうがやや出生体重は大きめで、男児が3,057グラム、女児が2,953グラムでした。これらは、厚生労働省が発表している統計数値(参考情報-1/男児3,040グラム、女児2,960グラム)とほぼ同じです。
また、出産時の年齢別に、お子さんの出生体重を比較すると、20歳代前半で2人目(以降)出産の場合と40歳以上での出産で、2,500グラム未満が20%を超えている状況です。



グラフ4


5.出産日と出生体重の関連は?


実際の出産日が予定日からどれくらい前後したかと、出生体重の関係を見てみました。
初産・経産に関係なく、予定日とのずれがマイナス1週間までの出産では、平均出生体重は3,100グラムを超えています。
これに対し、予定日から2~3週早めに生まれた場合の平均出生体重は、2,800グラム台です。



グラフ5


6.出産年齢と予定日からのずれ


最後に、実際の出産日と予定日との「ずれ」を、出産年齢ごとに見てみました。
20歳代前半の経産の方と40歳以上(初産・経産とも)では、予定日より早めに生まれた割合が高いようです。



グラフ6

 

 

今回のまとめ

厚生労働省の統計データが示す通り、近年、赤ちゃんの出生体重は低下傾向にあります。

医学的には2,500グラム未満で生まれた赤ちゃんを「低出生体重児」と言いますが、その基準に該当しなくても、それに近い出生体重の赤ちゃんには、その子が成長したあと、糖尿病など内臓肥満型の生活習慣病を発症しやすいといった問題点も、最近では指摘されています。

赤ちゃんの低体重の原因として、喫煙の影響、若い女性の「やせ」志向や高齢出産の増加などが挙げられていますが、まだはっきりとはわかっていません。


今回の結果では、20歳代前半あるいは30歳代後半~40歳以上での出産で、「早産」や「低出生体重」がやや多い傾向が見られました。もちろん、この年代での妊娠・出産が必ず「早産」や「低出生体重」つながるということではありませんが、他の年齢層に比べてなりやすい面があるのもまた、否定できません。

いたずらに不安を感じる必要はまったくありませんが、こうした傾向もあることを認識したうえで、医師や助産師の指 …

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