ベビカムでは、さまざまキャンペーンなどで「お風呂で使うおもちゃ」がプレゼント品になることがよくあります。
そうしたプレゼントへの応募の動機(コメント)には、『お風呂大好きな子どもが、もっと楽しく入浴できるように・・・』という内容を書かれる方が圧倒的に多いのですが、なかには『子どもがお風呂嫌いで、入浴させようとするたび毎回大泣き。私の唯一のリラックスタイムの入浴が、親子とも苦痛の時間に・・・』のような切実な訴え? をされる方も少なくありません。
そこで今回は、実際のところみなさんのお子さんが「お風呂好き」かどうかについてリサーチしました。
その結果、(いちばん末の)お子さんが「お風呂好き」という方は全体の89%です。
しかし一方で、お子さんが「お風呂嫌い」という方も、全体の11%います。
【お風呂でもっとリラックスしたい!】
■たまにはゆっくりお風呂に入りたいです(笑)。 (36歳 埼玉県 1児のママ・らいっぺさん)
■私の体を洗っている間にグズってしまうので、時間短縮のためリンスインシャンプーを使っているのですが、ゆっくりトリートメントなんてできる日がなくて困っています。 (21歳 大阪府 1児のママ・かずままさん)
■先に子どもを洗って湯船につからせ、その間に私が体を洗っていますが、子どもにあまり長湯をさせたくないので、子どもと私と2人だけで入るとき、私は湯船につかる時間がほとんどありません。 (28歳 愛知県 1児のママ・そらさん)
■上の子(5歳)が最近パパとのお風呂を嫌がり困っています。好きなように遊ばせてくれないのが理由みたい。この前はパパとのお風呂を嫌がって大騒ぎしてしまい、ご近所さんの通報で警察が救急車付きで来ました。 (39歳 広島県 2児のママ・ボルダーさん)
8割近くのお子さんは「以前からずっとお風呂好き」ですが、2割のお子さんは「お風呂の好き嫌い」が変化しています。そうしたお子さんの変化のきっかけから、お子さんの「お風呂好き/嫌い」の原因を探ってみると、1つには、目にお湯や石けんの泡が入ってしみてしまったりといった『不快な経験』をしたため、という場合があるようです。
【不快な経験で「お風呂嫌い」に】
■以前はパパと遊んだり、水でパシャパシャできるので、お風呂に喜んで入っていたのですが、目に水が入ったり、自分で目をこすって泡が入ったりして、あまり好きではなくなったようです。 (29歳 三重県 1児のママ・てちさん)
■頭にお湯がかかったり、顔に水やお湯がかかるのを嫌がって、頭を洗おうとすると泣き出すようになった。 (32歳 宮城県 2児のママ・ぶりけっつさん)
■目にお湯がかかったりして恐怖感を感じ始めた頃から。 (36歳 神奈川県 1児のママ・さくどんまんさん)
■顔に水がかかったり、肩までお湯につからなければいけないから。 (32歳 群馬県 1児のママ・匿名希望)
「沐浴」から「通常の入浴」に移行したばかりの赤ちゃんの時期には、確かにお湯や石けんの泡などが目にしみたりしないようにという気づかいも大切ですが、それを気にし過ぎると、子どもが大きくなっても「顔に水がかかったりすること」をいつまでも怖がったり・・・ということにもなりかねません。
【徐々に慣らしています】
■最初のうちは出来るだけ顔にお湯がかからないようにしていました。慣れ始めた頃から、ちょっとずつお湯を顔にかけたりして慣らしていったので、今のところお湯を怖がったりはしません。 (38歳 東京都 1児のママ・なべのりちゃんさん)
バランスが難しいのですが、お子さんの成長に合わせて上手に「顔に水がかかったりすること」に慣らしていって、親子とも楽しく入浴できるようにしてあげたいですね。
お子さんが「お風呂を嫌がる」ようになるもう1つの理由ですが、『お子さんの生活(体内)のリズムに合わない時間の入浴』も影響するようです。
【1歳ぐらいまでの時期に、お風呂が好き→嫌いに】
■途中で眠くなると、ものすごく大きな声で泣き叫ぶ。 (28歳 神奈川県 1児のママ・れんなさん)
■眠い(時にお風呂に入れると、嫌がる)。 (33歳 神奈川県 2児のママ・まそまあまさん)
前回(VOL.131)の『産後の「精神的な悩み」について』のリサーチにて紹介した「全然寝ない赤ちゃんだったので、睡眠不足もあってイライラしていましたが、1ヶ月を過ぎた頃、試しにお風呂の時間を16時頃にして18時頃に寝かしつけをしてみたところ、ちょうど赤ちゃんの体内リズムと合ったようで・・・」(27歳 神奈川県 1児のママ・ぶるうさん)という経験談からもわかるように、赤ちゃんと言えども生活(体内)のリズムは1人1人異なります。
例えば、みなさん自身が「お風呂好き」であっても、ちょうど眠りについたばかりの時にいきなり「さあ、今から入浴しよう」と無理やり起こされて、気分よく入浴できるでしょうか?
育児書などに「赤ちゃんの入浴は、●時頃から▲時頃の間に・・・」とあったり、他の家事などをしたい時間帯との関係で、「赤ちゃんの入浴は▼時頃に済ませたい」と考えがちですが、その時間帯に入浴することが、赤ちゃんの生活(体内)のリズムに合うとは限りません。
赤ちゃんの時期に「お風呂嫌い」にしないためには、赤ちゃんが眠くなる前の、気分よく入浴できる時間帯にお風呂に入れてあげることも重要なようです。
また、子どもが2歳を過ぎてから「お風呂嫌い」になるケースも少なくないようですが、こちらにも「お子さんの生活(リズム)」が関係することもあるようです。
【2歳ぐらいを過ぎてから、お風呂が好き→嫌いに】
■遊んでいる途中でお風呂に誘われるから。 (39歳 兵庫県 1次のママ・cheetanさん)
■いろいろ理解するようになり、お風呂を面倒と思うようになってしまったこと(遊びが中断されたりするので)。 (34歳 東京都 1児のママ・しおっちさん)
■お風呂に入るまでに時間がかかるようになった。理由はわからないが、遊ぶほうが優先。 (37歳 群馬県 1児のママ・匿名希望)
このように、子どもに自我が芽生える2歳ぐらいを過ぎてからの「お風呂嫌い」には、子どもなりにお風呂より優先したい「遊び」などがあるときに無理やり入浴させられることが原因になったりするようです。
(子どもが1人遊びしてくれると)その間に他の家事がはかどるといった状況もあるとは思いますが、嫌がる子どもを無理やりに・・・ではなく、親子とも快適に入浴するには、そうした(1人)遊びの時間や入浴の時間などがバランスの取れた『子どもの生活のリズム』を作ることも重要になりそうですね。
逆に、それだけ遊びに集中できるのであれば、子どもの興味を引く「お風呂のおもちゃ」が役に立つこともあるようです。実際に、「お風呂のおもちゃ」が『ある』という方は、全体の84%です。
もちろん、お子さんとの快適な入浴の大前提は、安全であることです。
みなさんに、お子さんとの入浴での「ヒヤリ・ハッと」経験について伺ったところ、『特にない』という方は全体の38%。言い換えれば、全体の60%以上の方が『子どもが(滑って)転倒』、『子どもがおぼれそうになる』などの危ない状況を経験しています。
【お風呂で「ヒヤリ・ハッと」】
■子どもが浴槽で足を滑らせ、浴槽のふちであごを打って切ってしまい、出血してしまった。温まっていたので、かなりの出血量で私の方がビックリしたが、傷は浅く出血もすぐに止まったので良かったです。 (34歳 埼玉県 1児のママ・まき48さん)
■子どもが浴槽につかまりながらお風呂場で立っていて、足を滑らせて転んで思いっきり舌を噛みました。大泣きして、血もたくさんあふれてきて、本当にどうにかなっちゃうんじゃないかって思いました。 (28歳 神奈川県 2児のママ・sayapiさん)
■目を離している隙に、湯船にドボン。ヒヤリです。 (33歳 愛知県 1児のママ・ゆうまろんさん)
■浴槽の中ですべってドボン! すぐに助けてあげたが、子どもはかなりおびえていた・・・ (24歳 埼玉県 1児のママ・さっちょんさん)
■子どもが湯船に浮かんでいるおもちゃを取ろうとして、頭から落ちた。また、私はお風呂でムカデに刺されたことがある(子どもじゃなくて良かったですが・・・)。 (37歳 福岡県 2児のママ・ななっちさん)
■子どもが湯船に浮かんでいるおもちゃを取ろうとして、頭から湯船に落ちたことが何度かあります。 (33歳 愛知県 2児のママ・akiさん)
■子どもが1歳8ヶ月のとき、夫の実家で入浴中、私がシャンプーを流すのに目をつぶっているすきに、浴槽に身を乗り出してしまい、頭からダイブしてしまった。すぐに助け出し、そのあと泣き出したので、ほっとした。自宅よりも浴槽のふちが高かったため、手を伸ばしているうちに落ちてしまったのだと思う。 (38歳 東京都 1児のママ・milkaさん)
■木製のスノコが敷いてあるお風呂場なのですが、石けんのしみ込んだスノコは意外とすべります。子どもがお風呂に入ってきた瞬間、ツルっ! ステーーーン! と転んで膝を強打しました。 (35歳 山梨県 2児のママ・yukiさん)
■用心しているので特に危険だったことはないのですが、私が入浴中クレンジングオイルで洗顔していて、オイルで床がつるつるになり、滑りそうになりました。 (42歳 福岡県 1児のママ・コッキーコッキーさん)
■子どもがはしゃぎ過ぎて、転倒して床タイルに頭をぶつけたり、パパのひげそり(剃刀)を持って遊ぼうとした。 (37歳 沖縄県 1児のママ・幸せこぶたさん)
■シャワーを浴びせようとお湯を出したら、給湯器が壊れて、ものすごい熱湯が出てきた。自分の手に当てながらシャワーを浴びさせていたので、子どもは無事だったが私がやけどした。 (33歳 石川県 1児のママ・なぎっぺさん)
お風呂周りは、家庭内で子どもの事故が起こりやすい箇所の1つです。しかし、事故が起きるパターン(原因)もはっきりしている場合が多いので、対策もわかりやすい側面もあります。
以下の「ママの知恵集」なども参考に、お子さんとの「安全・快適な入浴」を楽しみたいものですね。
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