第28回 沐浴体験会&育児講座「育児講座レポート編」

2014年6月19日(木)開催  >>体験会レポート一覧はこちら

6月19日(木)、ベビカムイベントスペースにて「沐浴体験会&育児講座」が開催されました。
ご参加いただいたのは、初めての出産をひかえた妊婦さんとそのご主人・お母さまたち、5組10名のみなさん。このレポートでは、会の後半に行われた「育児講座」のようすをご紹介します。

前半の沐浴体験のようすはこちら>>>



沐浴体験の熱気が冷めやらぬなか、ベビカムアドバイザーでもある、聖母病院助産師の山本智美さんを囲んで、育児講座がスタートしました。
「“育児講座”と言っていますが、今日は「妊娠中のいま心配なこと」や、「出産後の育児」や、そのほか不安に思っているなど、広いテーマでお話していきたいと思います思います。」


ママから:妊娠中に関する質問

病院で厳しく言われるので、体重のコントロールが心配です

昔は「小さく産んで、大きく育てる」と言われましたが、いまは小さく生まれると、生活習慣病のリスクが高まるとも言われています。それでも、「太るな」と厳しくいう病院もいまだに多く、妊婦さんが過剰に体重を気にしたり、また現代の食生活の特徴として、「食べているのに低栄養」ということもあり、現代は全体的に小さく生まれる赤ちゃんが増えています。
確かに体重が一気に増えると、血圧や糖尿病のリスクも高まるので注意が必要ですが、血圧が上がったり、蛋白尿や急なむくみが出たりしなければ基本的には大丈夫。バランスの良い食事を摂ることを心がけましょう。
バランスの良い食事とは、日本の定食メニューです。ごはん・味噌汁・主菜・副菜が揃っていて、食材の色がたくさんあるほうが良いですね。
貧血予防には鉄分、日本人に不足しているカルシウムは積極的に摂るようにしましょう。また、葉酸は妊娠初期だけではなく、今の時期も摂りましょう。サプリメントで補ってもOKですが、サプリメントはあくまでも食事の補助として考えてください。


早産が心配です。予防方法は?

理由は色々ありますが、早産の原因のひとつとされるのが感染症です。 歯周病と早産の関係もあると言われていますので、口腔ケアもしておいたほうが良いでしょう。また、ビデも良くないという説もあります。自宅はともかく、公共の場でビデの使用は避けたほうが無難かもしれません。
これから暑くなり、薄着になりがちですが、からだを冷やさないことも早産予防には大切です。内くるぶしの上にある「三陰交」のツボは、冷え解消に効きます。
早産で病院にくる妊婦さんには、自分のことを責めてしまう方もいます。もし万一早産になってしまったとしても、まずその事実を受け止めて、病院の先生としっかり話をして治療をしましょう。


仕事で夜遅くなったりすると胎動が激しく…赤ちゃんにもストレス?

赤ちゃんの胎動をポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかは、ママの心理状態によると言えます。ママが無理をしていると、赤ちゃんに対して「申し訳ない」という気持ちがあるから、胎動を赤ちゃんのストレスのように感じてしまうのですね。
でも胎動はあるよりも、ないほうがずっと心配です。胎動は赤ちゃんの元気のバロメーター。ママは胎動に敏感になっているほうが良いのです。動かない時間が続いたら、病院に電話して指示を仰ぎましょう。


パパから:妊娠中に関する質問

夫として、妻に何をしてあげたら良いですか?

皆さん、いま奥様に何をしてあげていますか?
「風呂掃除をしています」「食器洗いはやっています」「料理や家事全般です」
それは妊娠する前から、やっていましたか?
(全員やっていたという声に、一同「おおー」と感嘆の声が)
素晴らしいですね。妊娠してから急に手伝おうとしても、普段からやり慣れていないと、かえって後始末に手間がかかったりして、ママはイライラしてしまいます。またママのために、と何でもしてあげるのもNG。ママは動かなくなって、難産になってしまうかも。お風呂掃除は危険もあるのでご主人にやっていただくと良いかと思いますが、床の拭き掃除などは、安産のためにはぴったりの動きです。


ママから:お産に関する質問

無痛分娩について教えてください

どんなお産にもメリット・デメリットがあります。
メリットは、無痛分娩の場合、通常のお産に比べて体力を消耗しないので、回復も早いと言われています。
デメリットとしては、やはり麻酔を使いますので、100%安全ではないということです。また、いきむ感覚がないので、吸引分娩になりやすいということもあります。そういった点をきちんと説明してくれる病院を選び、納得した上で選択してくださいね。
妊娠後期の気がかり解消Q&A Q19.無痛分娩について教えてください>>>


「いきみのがし」はどうやって?

赤ちゃんが下がってくると、子宮口が全開になる前でも、ママはいきみたくなります。
このいきみを上手に逃してあげるために、肛門をテニスボールなどで押さえることがあります。肛門を閉めると、膣も閉まってしまい、お産が進まなくなります。肛門にボールを当てることで、力を抜く場所の目安になり、肛門を開きながら呼吸法を行うと、お産が進みます。


パパから:お産に関する質問

立会い出産で夫ができることは?

そばにいるだけで、ママの心の支えになるということが一番です。
また、お産はいつ何どき、緊急事態にならないとも限りません。そんなとき、おそらくママは冷静に判断できるような状況にはありませんので、ご主人がしっかりと手術の説明を聞いて判断することができるのも立会い出産のメリットと言えます。
ただ、立ち会ったことで、妻として見ることができなくなったというケースもあります。どちらかの希望だけで立ち会いを決めるのではなく、きちんと話し合ってから決めるようにしてください。
立ち会い出産は、ご主人にとっても長丁場。疲れ果てて、いざというとき何もできなくならないように、体力・気力をコントロールしながら付き添ってください。

立会い出産の方は、妊娠中の今からママの腰をさする練習をしておくと良いですよ。
お産のときに、「せっかくさすってもらってるけど、なんか違う…でも言えない…」ということにならないよう、妊娠中からフィードバックする練習を。言いたいことははっきり言いつつ、感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。
妊娠後期の気がかり解消Q&A Q22.パパが立ち会い出産するときに気をつけることは?>>>


立会いはしないけど、何かできることは?

生まれたら赤ちゃんをすぐに抱っこしてあげてください。
赤ちゃんは全身の皮膚センサーがとっても敏感です。しっかり抱っこしながら、30cmぐらいのところで目を合わせて「パパだよー」と話しかけてください。パパの存在をバッチリPRしましょう!
おじいちゃんおばあちゃんも、抱っこしたがるかもしれませんが、そこはパパたち優先で…。


ママから:産後に関する質問

産後の生活がどんなふうになるのか想像できません

子育ては絶対に一人ではできません。
なかなか人に頼ることができない方が育児ストレスを感じやすいので、お産で入院しているときにナースコールを押してみましょう。夫以外の人に頼る練習だと思って、やってみてください。
「赤ちゃん優先で、家事の手を抜くところは抜いていいんじゃないでしょうか」(参加者のお母さま)
里帰りや、お母さんに手伝いに来てもらうことができるなら、一人目を産んだあとはできるだけ甘えていいと思います。お母さんたちのやり方が、何か違うと感じることがあるかもしれませんが、そんなときはまず昔のやり方がどうだったのかを聞いてみましょう。自分やご主人をここまで大きく育ててくれた人です。まず耳を傾けてみても良いのでは?


パパから:産後に関する質問

育児といっても、パパは何をすれば良いのでしょうか

まずパパにやってほしいのは、ママの話を聞くことです。仕事から疲れて帰ってきたとしても、ママの話にちゃんとあいづちを打って、話を促してあげてくださいね。日中のママは、赤ちゃんと二人きりの世界。社会との接点はパパだけになってしまうものなのです。
そして30分だけでもいいから、ママを育児から解放してあげること。ママに「ちょっと出かけておいで」と言ってあげられるよう、普段から抱っこ・ミルク・おむつぐらいの赤ちゃんのお世話ができると、ママも安心して預けることができますね。
ただ抱っこのとき、「揺さぶられっこ症候群」になるような揺らし方には気をつけてください。
また、お手伝いが1ヶ月健診まで…で終わってしまうパパも少なくありません。でも、パパの役目は、お子さんがもう少し大きくなってからが本当の出番。子どもに社会性を教えていくのはパパの大切な役割。パパはあくまで威厳を持って、ママもお子さんにパパの悪口を言ったりしないでくださいね。




山本さんとのやりとりにうなづいたり、メモをとったり、これからの出産・育児に真剣に向き合おうとしているパパ・ママの姿がとても印象的でした。 今回の座談会の内容が、少しでもこれからの皆様のお役に立ちますように…。
皆様の安産を心よりお祈りいたします!

参加してくださったみなさん