第26回 沐浴体験会&育児講座「育児講座レポート編」

2013年10月29日(火)開催  >>体験会レポート一覧はこちら

10月29日(火)にベビカム主催の「沐浴体験会&育児講座」が開催されました。ご参加いただいたのは、初めての出産をひかえた妊婦さんとそのご主人・お母さまたち、5組10名のみなさん。
今回は、会の後半に行われた「育児講座」のようすをご紹介します。
前半の沐浴体験会のようすはこちら>>>



聖母病院助産師で、ベビカムアドバイザーの山本智美さんを囲んで、座談会はスタート。やや緊張気味な参加者のみなさんでしたが、まずは自己紹介と「出産や育児で心配なこと」「立会い出産かどうか」「いまの意気込み」を語っていただくうちに笑顔もこぼれ、リラックスしたムードになりました。


パパからの質問

立会い出産はするべきなのですか?

皆さんは立会い出産ですか?
「一生に一度のことなので立会いたいと思っています」
「いちおう立会い予定ですが、立ち会うべきなのかどうかお聞きしたい」

実際のところ、立会いはしてもしなくてもどちらでも良いです。ただ、ご主人がイヤイヤ立ち会うのは止めたほうがいいですね。出産に立ち会って、妻を女性として見れなくなってしまったという方もいらっしゃいますので。
でも奥さんとしては、「自分がこんなに辛い目にあっている」というところをご主人に見ておいて欲しい気持ちもあるんです。ですから、二人でしっかり話し合って決めてください。

ただ、分娩というのはブラックボックスになってしまう可能性もあります。お産は、母子の容態が急変することもないとは言えません。ご主人が立ち会っていたら、そのときの病院側の動きを見ていますので、あとで状況を振りかえることができるというメリットはあります。また、分娩の途中で帝王切開に切り替えるかどうかの場合などにも、奥さんは理解できる状態ではないことも多いので、ご主人が立ち会っていれば客観的に判断することができます。


出産のとき、何をすれば良いのかわかりません

立会いでも、立会いじゃなくても、これだけはして欲しいということがあります。赤ちゃんが生まれたらすぐに抱っこしてあげてください。
いま、おなかの赤ちゃんに話しかけているパパもいらっしゃると思いますが、残念ながらパパの声を赤ちゃんは覚えていません。ですから、生まれてすぐの3時間以内がパパにとって大切なPRタイム。赤ちゃんは皮膚がセンサーのように敏感ですので、しっかり抱っこして声をかけると赤ちゃんは安心しますよ。
赤ちゃんを渡されると、男性は赤ちゃんをしっかり手元に引き寄せず、捧げるように持つ方が多いようです。危ないので、しっかり抱きかかえてくださいね。
生まれてすぐの時間は親子3人のための時間。おじいちゃん・おばあちゃんはちょっと遠慮していただけると良いですね。


できるだけ育児を手伝いたいのですが、父として夫として何をすれば?

さきほど沐浴の練習をしていただきましたが、「沐浴がパパの仕事!」と思っている方も多いでしょう。でもお風呂だけでなく、育児でパパの出番がほんとうに必要なのは子どもに社会性を教えてあげること。威厳をもって接してほしいですね。
家事などを少し手伝うよりしてほしいのは、奥さんを30分でも一人にしてあげること。社会から離れて、子どもと毎日二人きりでいるのは辛いものです。そんなとき30分だけでも奥さんを解放してあげられるよう、赤ちゃんのおむつ替え・抱っこなどを普段から練習しておきましょう。
産後2~3ヶ月してから、眠れなかったり、ママ失格じゃないかと落ち込んだりする「産後うつ病」が増えています。そうなることもある、と知っておくだけでも予防になりますし、周りの人はママの話を聞き、「抑うつ状態」かなと思ったら早めに病院に連れていってあげてください。ご夫婦2人だけで解決するのではなく、病院や地域の公的機関など助けを求められる場所はたくさんあります。


ママからの質問

マタニティピラティスは安産の役に立つの?

やらないよりは良いと思いますが、必ず安産になるとは限りません。
でもやると気持ちいいでしょう? それが一番だと思います。


健診のとき、先生やスタッフが忙しそうで質問できません

遠慮しないで、どんどん聞いていいんです。
でもその質問を、先生に聞くべきなのか、看護師なのか、助産師なのかわからないこともありますよね。方法のひとつとしては、聞きたいことを健診の前にメモしていって、まずそれを見てもらい、誰に質問したら良いか判断してもらいましょう。
病院のほかに、母親学級や電話相談、ベビカムも利用できますよ。


破水やおしるしがわかるのか、不安です

大丈夫、わかります。横になってもちょろちょろと出ているような感覚があれば破水です。
ただし、破水が緑っぽい色だった場合は病院に電話を。おなかの中で赤ちゃんが苦しくなっているサインです。また胎盤が先に剥がれることがあります。これはとても危険なので、出血があったり、お腹がずっと痛い場合には、病院に相談して下さい。


病院まで車で40分。遠いのが心配です

子宮口が開くまで10数時間、開いてからお産まで1~2時間程度かかりますから、心配いりませんよ。


健診で逆子といわれました

からだが冷えていると治りにくいので、温めるようにしましょう。


赤ちゃんが大きく、高齢出産なこともあり不安です

赤ちゃんが大きいと産むときの大変かどうかは人によります。でも、覚悟しておくしかないですね。
年齢については、産むより育てるほうが大変。妊娠後期までくれば、からだはそんなに心配することはありませんが、血圧は気をつけておきましょう。


インフルエンザの予防接種はどうしたら?

受けたほうが良いです。受けてもインフルエンザになる可能性はありますが、注射せずにかかるより軽くて済みます。
普段からマスク・手洗いはきちんとしましょう。特に病院は、色々な病気の方が受診します。風邪などの感染症の方もいますので、健診などに行くときは気をつけて! 


生理痛がひどくて気を失ったことが。陣痛ってどんな痛み?

確かにものすごく痛いです。でも、陣痛で気を失うということはありません。
「痛みに逆らわないで波にのる感じにすると、すんなり産まれたような気がします」(参加者お母さまより)
そう、痛みをガマンせず、動物的になってもいいんです。ただ、息を止めると赤ちゃんに酸素が届かなくなるので、「痛っ!」ではなく「痛いーーーー」と伸ばすようにすると良いですね。赤ちゃんに酸素をあげることを意識して。
でも、どうしても痛みが怖くてダメという方は、無痛分娩や和痛分娩、注射という方法もありますので、病院で相談してみてください。

では、陣痛をポジティブに考えるコツをお教えします。
そもそも陣痛がなければ赤ちゃんは生まれてきてくれません。赤ちゃんから「今から行くよー!」という“出陣”の合図が陣痛なのです。お産がすすむにつれて痛みの位置が下がってくるのは、赤ちゃんが「今ココだよー!」と教えてくれているんですね。そう考えると、お産の陣痛も少し楽しみになりませんか?
痛くて嫌だと思うより、赤ちゃんに会えるときが来た!と考えると、少し陣痛に前向きになれますよ。




最後に、山本さんから赤ちゃんが泣き止まないときの抱き方について教えていただきました。
立て抱きにして、1/fゆらぎと呼ばれるリズムで軽く揺らすと落ち着くことが多いそう。
「でも何をやっても泣き止まないときもあります。そんなときはイライラしてしまうこともありますが、『揺さぶられっ子症候群』の危険があるので、強く揺さぶるのは絶対にやめてくださいね。」

最初はやや緊張気味だったみなさんですが、山本さんから次々に不安や疑問を解決していただくにつれ、新たな質問も飛び出したり、お母さま方の体験談もお話いただいたり。これからの出産・育児への不安も軽くなったのではないでしょうか?
皆様の安産を心よりお祈りいたします!

参加してくださったみなさん