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妊婦中に注意したい性器ヘルペス。新生児に感染すれば命の危険も

性交渉で感染する性病「性器ヘルペス」。妊婦が感染し赤ちゃんに産道感染した場合、ウイルスが血液を通して全身にまわることで多臓器不全におちいり、1日~数日で死亡する「新生児ヘルペス」を引き起こすことも。気になる症状があれば早めの受診を!

2018-04-16更新

妊婦さんが注意したい性器ヘルペス。新生児に感染すれば最悪死亡することも…女性が注意すべき性感染症はいくつかありますが、妊婦さんが特に注意してほしい性病のひとつに「性器ヘルペス」があります。

10代女性に広がる「性器ヘルペス」 再発のリスクも

公益社団法人 日本産婦人科医会の「妊娠中の性器ヘルペス感染に関する実態調査結果の報告」によると、妊娠中の性器ヘルペスの感染は19歳以下の感染率が高く、30歳以上の2倍にもなっています。

セックス(性交渉)により感染し、性器から性器への感染はもちろん、ヘルペスウイルスの症状により口の周囲に水ぶくれや潰瘍があるときにオーラルセックスをすることで、口から性器に感染することもあります。

一度感染すると再発のリスクをともない、再発しているときにセックスをしても、パートナーにうつしてしまうので、注意が必要です。

初感染と再発で異なる性器ヘルペスの症状

性器ヘルペスは、初感染と再発とでは、現れる症状の重さがちがいますので、分けてみてみましょう。

《初感染の場合》
潜伏期間は約1週間。初感染時はたくさんのウイルスがいるため、大陰唇、小陰唇、腟前庭、会陰部などに強い痛みが起こり、水疱や潰瘍ができます。排尿や歩行ができなくなり、場合によっては入院治療が必要です。

《2回目以降の再発》
一度感染したヘルペスウイルスは、頸椎から尾骨まで伸びている脊髄神経の中の、仙髄神経のところにひそんでいて、ストレスや疲労がたまったり、かぜをひくなど、抵抗力が落ちたときに再発します。初感染に比べて水疱や潰瘍の数も少なく、比較的軽い症状ですみます

妊娠中の性器ヘルペス感染が「新生児ヘルペス」の原因に…

妊娠中に性器ヘルペスに感染した場合、赤ちゃんへの影響を考えなくてはいけません。母親の性器についたヘルペスウイルスが、経腟出産する時に赤ちゃんに感染(産道感染)することがあります。赤ちゃんが感染した場合、「新生児ヘルペス」と呼ばれます。

特に母親が初めて感染した場合は免疫がないので、妊娠中に赤ちゃんに免疫が移行せず、「新生児ヘルペス」を発症する確率が高くなります。万が一赤ちゃんに感染してしまうと、ウイルスが血液を通して全身にまわることで多臓器不全におちいり、1日~数日で死亡することもあります。「新生児ヘルペス」はとても怖い病気なのです。

妊娠中でも性器ヘルペスの治療はできるの?

妊娠中に性器ヘルペスを発症した場合は、薬を使って治療したり、帝王切開で出産したりすることで、赤ちゃんをウイルス感染のリスクから守ります。

しかし、症状が比較的軽い場合、病気に気づかないまま経腟分娩で出産し、赤ちゃんがヘルペスに感染してしまうことも…。赤ちゃんを死亡解剖して初めて「新生児ヘルペス」だとわかることがあります。

再発を繰り返し赤ちゃんを命の危険にさらすこともある「性器ヘルペス」を予防するには、何よりも10代の頃から性交渉に気を付けること。そして、もしも「性器ヘルペス」にかかったことがある場合には産婦人科でしっかりと報告し、妊娠中に気になる症状が出た場合には必ず医師の判断を仰ぎましょう。

なお、性器ヘルペスは性交渉で感染する性病です。プールや温泉で感染することはほとんどありませんので、妊娠中のお出かけを過剰に心配する必要はありません。

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