東日本大震災特集
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「紙コップを使った授乳法」と「災害時の母乳育児の重要性」について

2011年3月23日(3月25日に動画更新)

日本母乳哺育学会、日本母乳の会、NPO 法人日本ラクテーション・コンサルタント協会の3団体で構成する母乳育児団体連絡協議会では、「災害時の乳幼児栄養に関する指針」をまとめています。

同協議会では、母乳を使った育児を推進していますが、ここでは、粉ミルクなどの人工乳を赤ちゃんに与える場合の「紙コップを使った授乳方法」と、「母乳育児の重要性」について、一部抜粋してご紹介します。

■コップでの授乳の方法

哺乳びんを使用するのではなく、調乳したミルクや母乳はスプーンや小さなコップで飲ませることができます。これは生後すぐの赤ちゃんでも安全に行えます。消毒ができないような状況下では、使い捨ての紙コップが便利です。

1)赤ちゃんが完全に目が覚めている状態で母親のひざに乗せ、やや縦抱きになるような姿勢をとります。
2)コップを赤ちゃんの唇にふれるようにします。コップの中のミルクが赤ちゃんの唇にふれるくらいにコップを傾けます。コップと赤ちゃんの唇の位置は、コップを下唇に軽くふれるようにし、コップの縁が上唇の外側にふれるような関係とな
ります。
3)赤ちゃんの口の中にミルクを注ぐのではなく、コップを赤ちゃんの唇につけたまま保持し、自分自身で飲むようにします。
4)赤ちゃんは満ち足りると口を閉じ、それ以上飲もうとしなくなります。どのくらい摂取しているかは、1回ごとにみるのではなく、24時間以上の期間で見るようにしましょう。

■母乳育児の重要性(災害時だからこそ母乳育児を推進しましょう)
1)母乳に含まれている免疫のおかげで、災害時に蔓延しがちな感染症から身を守ることができます。
2)ストレスやショックで一時的に母乳の出が悪くなったとしても、ふだんより頻繁に乳房を吸わせ続ければほとんどの場合もとに戻ります。混合栄養の場合でも、今までよりひんぱんに吸わせていれば、分泌量の増加が期待できます。
3)母親が十分に食べられなくても、短期間であればそれまでと変わらない栄養分を持った母乳が分泌されますが、授乳中の母親には優先して水と食糧を供給しましょう。長期間ひどく食糧が不足した場合には、母乳の量や母親の体に影響を与える可能性があることを配慮しましょう。
4)母と子が一緒にいられないことは、母乳の分泌に影響を与える可能性があります。赤ちゃんも母親の不安を感じて泣くことが多くなります。精神的に安心するためにも家族が一緒に過ごせるようにすることが大切です。
5)避難所に授乳中の母と子のために安心して授乳できる空間を確保しましょう。
6)災害時もしくは災害直後に出産がある場合、安全に人工乳が与えられないことを考えると同時に、母乳育児がスムーズに始められる支援が大切です。そのためには、出生直後からの早期授乳を含む肌と肌との触れあい、母子同室、頻回授乳が大切です。
7)母乳が足りているかどうかの目安(1日に5~6回の尿、生後6週間くらいまでは1日3回以上の便など)を母親に伝え、不安感から粉ミルクを不必要に足さないように支援しましょう。
8)出産後1年以上経っても、母乳には免疫はもちろん栄養的価値も十分あります。安全な水や食事が手に入るまでの期間、幼児も母乳だけで切り抜けることができます。
9)母親が安心して母乳育児が続けられるように、母乳育児に詳しい専門家や母乳育児支援団体の相談窓口を積極的に活用しましょう。

出典:母乳育児団体連絡協議会「災害時の乳幼児栄養に関する指針」
リンク先:http://jalc-net.jp/hisai_forbaby.pdf
by mbolinha 2013年02月05日 09:57
なるほど、災害時、骨折などのケガをしたときにも役にたちそうなので覚えておきたいです。

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