赤ちゃんとの会話

24時間365日一緒にいると、言葉が話せなくても今彼女がなぜぐずっているのか分かるものだから不思議である。

眠いから泣いてるのね
お腹減ってるから泣いてるのね
相手しなくて怒って泣いてるのね
寝てたのになんか起きちゃってこの世界なんだろう？！どこ？？！怖い！！で泣いてるのね、等々

「お母さんは赤ちゃんが何で泣いてるのか分かってくる」と噂で聞いてはいたが、事実そうなって驚いている。
言葉というコミュニケーションツールを持たない動物たちが意思疎通し合うのもなるほど頷ける。おそらくそこには濃密な時間と関係性が存在し、言葉を超越して意思疎通を可能にしているのである。
そして同時に思うのだ。
もしかしたら言葉を話さない今こそ、娘と二度とない濃密な関係性の中にあり、言葉を話せるようになるにつれこの濃密さは徐々に薄れていくものだと。

言葉は便利だ。
自分が何をどう感じ思うのかを自分以外の人に伝える素晴らしいツールだと思う。
産後すぐ、厚着をさせすぎたようで汗びっしょりだったことがあり、暑いって言ってくれたらなあなんて思うこともあった。

あれから4ヶ月、言葉を話さない彼女が今何を要求しているか分かる自分がいる。
長時間一緒にいることで、目に見えないどころか聞こえもしない不思議なコミュニケーションがそこに成立しているのである。
こんな凄いこと、ないと思う。

言葉習得前のこの時間がとても愛おしく、ああまだ言葉ひとつも覚えていない娘と今日はどれだけ言葉のない会話ができるだろうと楽しくなってくる。
もうまもなく5ヶ月になる。
5ヶ月の娘との生活も、1日1日を大切に過ごしたいと思う。