レポートブログ 岩手県盛岡市お子さんは生後 12歳 9ヶ月(4662 日目)

岩手県沿岸で被災し、現在は内陸に移り住んでいます。 11歳双子と8歳の女の子、5歳の男の子の4人のママです。 震災でたくさんのものを失い、今も気持ちは癒えません。 仕事や家のこと、子供のこと、夫婦げんか・・・(笑)。伝えていきたいです。 子どもたちと日々泣いたり、怒ったり、笑ったり、命を救ってくれたパパと賑やかに過ごしています!

とうとう役場庁舎解体。

  • 2019-01-20 10:33
  • 一般公開
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全国ニュースにも出てましたが…

大槌町の旧役場庁舎の解体が本格的に始まりました。

解体を反対する住民から訴訟を受けていましたが、裁判で訴えは退けられ、
解体工事が本格的にスタートしたそう。

解体が決まってからもしばらく経っていて、
新しく生まれ変わった街並みに、津波の爪痕の残る役場庁舎は、とても異様な雰囲気で、
新しい大槌町をスタートさせるには、解体するのがいいと私も思っていました。

ただ、もうすぐ8年の年月が経とうとしている中で、大槌町の震災を忘れないための場所として、皆が手を合わせる場所になってました。

私も、役場職員で、津波にのまれ、まだ行方不明のおばちゃんと友人に会いにいくような気持ちで、役場前で手を合わせました。

他の市町村が震災遺構として、津波の被害を物語る建物を、保存し、観光客や、たくさんの子どもたちの震災学習として、津波の被害を語り継いでいるのに、

大槌町には、目立ったそうゆうものがなく、解体までも、時間を要して足踏みが、続いたように思います。

役場跡地は、今後は防災用の空き地になるとのこと。

田老や陸前高田のように、震災遺構を残しこれからも語り継いでいくとか、釜石のラグビー復興スタジアムのように、震災跡地に復興のシンボルとなるような物を作るとか…

やっぱり大槌町もなにかしら、していかないと。
震災前と同じように家が建って、人々の当たり前の暮らしがあって、
だけでは、どんどん人口も減っていくのでは。活気が必要なのでは。

役場の解体については、友人や親戚と話してもわかりますが、本当に、意見が二分していました。
それはどうしても仕方のないこと。

解体が決まって動き出したのなら、
それを受け入れて前に進み、大槌町がもっと良くなるように考えていく他ない。

これからの生まれてくる子どもたちにも、津波のことを知ってほしい。
沿岸で暮らすには知っておかなければならない、現実。

新しい街並みになって震災の面影はなくなってしまっても、無くしていけない気持ち。
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