震災遺構か、解体か…。

大槌町の旧役場庁舎。

保存か解体かずっと議論されてきました。

今月、解体の予算案が可決されたそうです。
7年経って、やっと…。

今の町長さんは、解体を公約に掲げ当選した方です。

39人の役場職員がなくなった旧庁舎。

震災を風化させないように、震災遺構として、後世に残す。
役場職員の遺族の中にも、保存してほしい人、解体して欲しい人、どちらもいるだろうし、

見るだけでもツラくなるから、解体して欲しい人もいると思います。

保存も解体も、どちらも正しいと思う。間違っていない。

その難しさが、7年もかかって、やっと予算案可決まできたこと、納得です。

私は、解体に賛成です。
39人の役場職員が犠牲になりました。
私の友人も親戚もいました。
でも、大槌町で亡くなった人は、1200人を超えています。

新しい家や図書館が建つ中で、やっぱりあの光景は異様に感じます。胸が苦しくなる。

もう二度同じ過ちは繰り返さないという、教訓を残す原爆ドームとはまた違う…。
建物を壊しても、別の慰霊の場を作ってもらえれば、いいのではないかな。

解体に賛成の人は、なかなか声を上げれない人も多いようですが、私は、解体してほしい。

これからも、何度も起きるであろう災害に、どうしたら被害を最小限にできるか、その為にみんなで、考えていく、
それが風化させないってことかな、と。

亡くなった人たちの冥福を祈る気持ちは、みんな同じだと思うから。

離れていても大槌が気になります。