震災を忘れない。「閖上あみーず」のこと

  • 2015-01-30 10:07
  • 一般公開
  • テーマ:震災

きょうは、私の古くからの友人、柴田登子(たかこ)さんが教えてくれた「閖上あみーず」のお話をしたいと思います。

登子さんは宮城県の塩釜に住んでおり、東日本大震災で被災し家を失いました。今は市営アパートに住まいながら、まだまだ震災の爪痕が残る地域で、マジックや切り絵などをとおして積極的にボランティア活動をしています。

そんな登子さんからの届いた一通の絵ハガキ。近況を知らせる便りの裏には、「(宮城県名取市立)閖上中学校の慰霊碑あとに咲く14本のチューリップ」題された美しい写真がありました。そして、余白には「支援の球根20個を植えたら14本咲いたそうです。閖上中学では、14人の中学生がなくなっているそうです」という登子さんの文字。

宮城県名取市の南東部沿岸に位置している閖上では、海から1Km以内の木造住宅はほぼすべて流失し、さらに火災も発生するなどの破壊的な被害に見舞われました。登子さんからの絵ハガキからも悲しみが伝わるとおり、今もなお震災の爪痕が深くのこっている地域です。

ボランティアのため、閖上に出向いた登子さんは、虹色の可愛らしいアクリルたわしに出会います。その名も「レインボーアクリルたわし」。このたわしは、住む街を失い、家族を失い、友人、自宅、仕事、あまりに多くのものを失って傷ついた閖上の人たちが、自分の心の中のものを吐き出し語り合う場としてその活動が始まった、手芸教室「閖上あみーず」に集う方々によって作られたものだと知ります。

閖上に震災前にかかった虹も、震災後もかかった虹も同じように美しいのに、美しいと感じる心の余裕が持てない日々…。でもいつか、みんなが同じ想いで虹を見ることができますように…という想いが、「レインボーアクリルたわし」には込められているそうです。

「赤橙黄緑青藍紫(セキトウオウリョクセイランシ)」。この言葉は、古くから親しまれている虹の美しい七色を表しています。登子さんご自身も、色紙を使ってこんな素敵なお札を作っているほどの虹好き。

震災後、塩釜の町にかかった美しい虹に心を励まされたという登子さんは、閖上あみーずの活動に心から共感し、私にもこの素敵なたわしのことを教えてくれました。

そして、今。我が家の水道の蛇口にも、このアクリルたわしが可愛らしく巻かれています。可愛らしいというだけでなく、便利で実用的であるというところもお気に入りの理由。ぜひみなさんにも知っていただきたいという思いで、今日のブログに紹介しました。震災から4年近くの月日が経ちましたが、あの日を決して忘れまいと改めて思います。

気になるかたは、閖上あみーずのフェイスブックページやホームページもあるので、ぜひご覧くださいね。「閖上あみーず」で検索できます。

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