marchaのブログお子さんは生後 9歳 11ヶ月(3651 日目)

悲しい現実

  • 2013-04-15 20:00
  • 一般公開
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引き続き…起こった事、思った事、できるだけそのまま書こうと思います。
長くなります。不快に感じる方もいるかと思います。
そして今、不安を感じたくない大事な時期の方も、どうかスルーしてください。

会社に電話して休みをもらいました。
クリニックにも電話して、診察予定日は明後日だけど
心配だから今日診てもらえるようにお願いしました。

大量出血からクリニックに行くまで、何を考えていたか正直記憶が曖昧です。
「ダメかもしれない」とも「きっと大丈夫」とも思いませんでした。
泣いたりもしなかった。何が起こったのか認めたくなかったのかもしれません。

私の前に内診室に呼ばれた人が赤ちゃんを連れていました。
「原則としてお子様連れはご遠慮願います。」の張り紙があるので
クリニックで子供を見たのは1度くらいしかないけれど、
たまたま預かってもらえる所が見つからない事があっても不思議じゃないから
いつもだったら何とも思わないけれど、この日は状況が状況だけに
まだまだ赤ちゃんって感じの小さな子を見るのは辛く、目を背けました。

内診室は4つあって、先生が端から順番に診ていくシステムなので
薄い壁で仕切られているだけで、内診台の向こう側は通路で繋がっていて
話し声は丸聞こえです。

隣の赤ちゃんが、内診室が怖かったのか、
着替えのために抱っこをして貰えなくなって寂しかったのか泣き出しました。
ただでさえ赤ちゃんの泣き声を聞くと切なくなるのに、今日はひどく辛い。
大人なんだから私まで泣く訳にはいかない。お願いだから泣き止んで欲しい。
診察までやたら長く感じました。

「内診台を動かすので、お子様を降ろしてもらっていいですか?」
看護師さんの声がして、そしたら赤ちゃんの泣き声が一層大きくなりました。
そして「ママぁ〜〜っ」って言葉を聞いた途端、
我慢できなくなってボロボロと泣いてしまいました。
どうしてこんな日に限って…自分の運の無さをただただ恨みました。

赤ちゃんの泣き声が止まない中、内診が始まりました。
モニターに映った私の子宮は真っ白で、心のどこかでちゃんと覚悟していたのに
その光景があまりにもショックで、涙が止まりませんでした。
私の赤ちゃんはもういない。
やっぱりあの時、出てきてしまっていたんだ。

「あれ?」という先生の声。
「出血はけっこう沢山あった?」「はい。」
「塊も出てきた?」「たぶん…」
もう本当にボロボロで、まともに答えられませんでした。

診察室でも先生の話を聞きながら涙が止まりませんでした。
「今回は残念ながら、進行流産です。
 ほとんどのものは出てきてしまったけれど、内膜の一部がまだ残っています。
 子宮を収縮させる薬を飲んで、残りを外に出します。
 その間、軽い生理痛のような痛みがあります。
 あまりに出血が多いと手術した方がいい時もありますが、
 また1週間後に診せてください。」
私があまりに泣くからか、簡単な状況と薬の説明だけでした。

流産そのものの詳しい説明や原因とか、慰めとか励ましもありません。
されても泣けるだけで困るから助かったけれど、あまりの淡々さに
それだけ良くある事で、特別なことじゃないんだと感じて
こんな辛くて悲しい事が良くあるなんて、なんて悲しいんだろうと思いました。

話が終わって診察室を出ようと席を立って「あっ!」と思いました。
妊娠してからずっと、説明を聞く時は目の前にエコー写真が置かれていて、
終わったら何も考えず、ただウキウキとその写真をもらって帰っていました。

だから今日、目の前に置かれているこの真っ白な子宮のエコー写真も
持って帰らなきゃいけないんだって改めて思って、
それが何でか自分でもビックリするくらいショックでした。

たくさん患者さんがいるロビーで、マスクを目一杯まで上げて
うつむいて必死に泣くのを我慢していたけれど、よっぽど怪しかったのか、
隣の人が席を変わっていって申し訳なくて、情けなかった。

看護師さんが採血や説明をしてくれる部屋に呼ばれ、
薬の飲み方を聞きながらも泣けてきて、止まらなくなってしまいました。
本当だったら、話が終わったらロビーで会計ができるまで待つのだけど
「このまま外出られないよね。
 会計急いでもらうから、出来るまでここにいてね。」
看護師さんが他の患者さんに配慮して、
そのままそこで涙が止まるまで居させてくれました。

受付で次回の予約を入れた後に渡されたのは
今日までの妊娠用ではなく、体外受精用の新しい予約表でした。

電車に乗っていても、帰ってからも、
何をしていても涙が止まりませんでした。
夜になって寝ようと思っても、泣きすぎて頭がガンガンに痛くて、
何も写っていないエコー写真と赤ちゃんの泣き声が頭から離れなくて、
隣で寝ている夫を起こさないように起き出して、
リビングで明け方近くまで泣いていました。

冷静になぐさめるもう一人の自分もいる。
だけど、やっぱりただただ悲しい一日でした。

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