南相馬市の小中学校で授業一部再開

  • 2011-10-18 11:16
  • 一般公開
  • テーマ:放射能関連
原発事故で指定された「緊急時避難準備区域」が先月、解除されたことを受けて、福島県南相馬市で、17日から小中学校の一部が元の校舎で授業を再開しました。

授業を再開したのは、閉鎖されていた南相馬市の12の小中学校のうちの5つの学校。このうち、市立大甕小学校では放射線の影響を避けるため、子どもたちがマスクをつけ、保護者の車に乗って登校しました。17日朝は、授業に先だって学校の再開を祝う「復活式」も開かれました。

再開した5つの小中学校では、登下校時にマスクを着用したり、屋外活動を1日2時間に制限したりするなどの放射線対策が取られますが、放射線への不安などから多くの子どもたちは市外に避難したままで、再開された学校に通うのは4割ほどにとどまるとのことです。

南相馬市では、校舎を除染したり、校庭の土を取り除いたりしたほか、半径200メートル以内の通学路で高圧洗浄機などによる除染も行いましたが、校庭の遊具や半径200メートル以上の通学路では、作業に携わる人材が確保できていないことなどを理由に除染は行われておらず、住宅や空き地なども手つかずのまま。保護者たちが独自に除染を行う動きも出てきています。保護者の取り組みだけでは限界もあるため、子どもたちを放射能から守る除染が今後の課題となります。
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