「厳しい体重指導」に悩んでいませんか

  • 2011-09-05 12:14
  • 一般公開
  • テーマ:
今月の「ラジオビタミン」は体重管理のお話をしました。そうしましたら、改めて、厳しい体重管理に苦労した出産体験者が多い現実を実感することに。

7~8キロ以下におさえないとダメです、と言われて苦労し、妊婦健診の前日には食事を抜くという方もあちこちにいらっしゃるようですね。

体重については、食べ物のない戦後には「妊娠したら2人分食べなさい」と言われ、そして飽食の時代には「妊婦は太ってはだめ」と言われるようになり、混乱が始まりました。

そして今は、また次の段階になっています。現代の妊婦さんには「やせすぎ」の問題が多くなったからです。妊娠する女性は、やせすぎも、ふとりすぎもない、標準体型であってしほいと言われるようになりました。

太りすぎの害は、ご存じのように、妊娠高血圧症候群の増加、難産傾向、帝王切開の増加など。

これに対してやせすぎの場合は、栄養が不足して、赤ちゃんに十分な栄養が行っていない可能性があります。ちゃんと食べてもふとらないもともとスリムな体質の妊婦さんは心配ありませんが、食事制限でスリムな体型を保っているタイプの方が特に心配です。

この春に日本産科婦人科学会から出されたガイドラインにも「厳しい体重指導」には科学的根拠はないと明記されました。

では一体何キロまでいいの?

・・・というと、さまざまな組織が異なる基準を示している状態なので難しいのですが、国内の基準では、標準体重の方では7~12キロというあたりで幅を持たせた表現になっています。太りすぎの人以外は「ひとけたでなければならない」ということはありません。

芸能人の出産にはいつも「細くてママじゃないみたい」という賞賛が寄せられるのが常ですが、たくわえるべき時はたくわえないと保育器に入らなければならない小さな赤ちゃんが生まれやすくなります。

パワーが肝心な陣痛や母乳育児でへばってしまう可能性もあります。産後の戻りは、シッカリと母乳をあげ、適度な運動で心身共にリフレッシュできていれば、かなり大丈夫のはず・・・

皆さんの産院ではどんな体重指導がおこなわれていますか?
いいね
  • まりりま
もっと見る

コメント

    みんなのコメントをもっと見る

    「河合蘭」さんの最近の投稿

    powerd by babycome