「強い雨」と「激しい雨」の違いは? 雨と台風の基礎知識

  • 2011-09-02 14:38
  • 一般公開
  • テーマ:災害対応
大型で強い台風12号の影響で、全国で局地的に激しい雨になっています。今回は、「防災首都圏ネット」より、「雨と台風の基礎知識」についてご紹介します。週末も、風水害には十分注意してお過ごしください。

1.予報用語でいう「やや強い雨」って、どのくらい?
「やや強い雨」
→1時間に10〜20ミリ未満の雨。ザーザーと降るイメージ。この程度の雨でも長く続く時は注意が必要。

「強い雨」
→1時間に20〜30ミリ未満の雨。土砂降りのイメージ。側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる。

「激しい雨」
→1時間に50〜80ミリ未満の雨。バケツをひっくり返したように降るイメージ。山崩れ・崖崩れが起きやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要。都市では下水管から雨水があふれる。

「非常に激しい雨」
→1時間に50〜80ミリ未満の雨。滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)イメージ。都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込む場合がある。マンホールから水が噴出する。土石流が起こりやすい。

「猛烈な雨」
→1時間に80ミリ以上の雨。息苦しくなるような圧迫感がある、恐怖を感じるイメージ。雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要。


2.台風の大きさは?
北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s(メートル毎秒)以上のものを「台風」と呼びます。

「台風」
→最大風速が17〜33m/s未満で、風速15m/s以上の半径が500km未満のもの。

「大型」(強い台風)
→最大風速が33〜44m/s未満で、風速15m/s以上の半径が500〜800km未満のもの。

「超大型」(非常に強い台風)
→最大風速が44〜54m/s未満で、風速15m/s以上の半径が800km以上のもの。
*最大風速が54m/s以上のものは、「猛烈な強さの台風」と呼ぶ。


3.風の程度と、風による被害はどのくらい?
「やや強い風」
→風速10〜15m/s未満の風。
風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。取付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める。

「強い風」
→風速15〜20m/s未満の風。
風に向かって歩けない。転倒する人も出る。ビニールハウスが壊れ始める。

「非常に強い風」
→風速20〜30m/s未満の風。
しっかりと体を確保しないと転倒する。立っていられない。屋外での行動は危険。鋼製シャッターが壊れ始める。風で飛ばされたものでガラスが割れる。ブロック塀が壊れ取付けの不完全な屋外外装材がはがれ、飛び始める。

「猛烈な風」
→風速30m/s以上、または最大瞬間風速が50m/s以上の風。
屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる。

出典:防災首都圏ネット
http://www.9tokenshi-bousai.jp/storm-flood/knowledge.html
参考:気象庁「気象等の基礎知識」
http://www.jma.go.jp/jma/menu/knowledge.html
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