文科省が、地上1メートルで測定した放射線量の公表を開始

  • 2011-06-16 17:00
  • 一般公開
  • テーマ:放射能関連
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、文部科学省は、空気中の放射線量の測定を全国一律に地上1メートルの高さで行うことを決め、準備が整った都道府県から測定データを公表すると発表しました。

文部科学省では、原発から放出された放射性物質を監視するため、これまでも、全国の都道府県が測定した空気中の放射線量を公表してきましたが、測定地点が地上から1メートル50センチから80メートルまでと、自治体によって測定装置が設置される高さが異なっていたため、住民に影響が出やすい生活空間での線量を測定すべきとの指摘を受けていました。

そこで、これまでの位置に加えて、新たに地上1メートルの高さで測定することとし、準備が整った35の都道府県から測定データの公表を開始、残る12県についても、できるだけ早く地上1メートルの高さでの測定を開始するとしています。

ちなみに、13日午前10時の測定では、山形、栃木、群馬、和歌山で、今までの方法で検出された線量の2倍を超える数値が検出されたとのことです。

また、東京都では、これまで新宿区にあるモニタリングポストで放射線量を計測して公表してきましたが、場所によってモニタリングポストの値を上回る放射線量が計測されたことや、身近な場所での放射線量を知りたいという住民の声を反映して、15日からは、都内100箇所を対象に放射線量の測定を開始することが決定しています。
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