東京都「水道水の放射能に関するQ&A」公表

  • 2011-04-06 13:54
  • 一般公開
  • テーマ:放射能関連
東京都より、3月29日(火)付で、「水道水の放射能に関するQ&A」が公表されました。妊婦さんや乳児のいるママに読んでいただきたい部分を、一部抜粋のうえご紹介します。

なお現在は、いずれの浄水場の水道水も、乳児を含めて、すべての方に飲んでいただいても問題はありません。

水道水の放射能に関するQ&A 〜乳児・妊婦等の健康影響編〜

Q1:飲料水中の放射性ヨウ素に関する乳児の規制値である100ベクレル/キログラムを超える水道水を飲んでも大丈夫ですか?
A1:この値は、乳児が長期にわたり飲み続けない限り健康への影響がない数値です。
飲用水を含む飲食物の摂取制限の実施の必要性については、原子力災害対策特別措置法に基づき、原子力災害対策本部が判断することとされています。その判断目安として、「飲食物の摂取制限に関する指標」が示されています。
この指標を踏まえて、食品衛生法上の暫定規制値が定められていますが、いずれの規制値も年間摂取量をベースとしています。

【参考】
成人(幼児や児童)については、
放射性ヨウ素(ヨウ素131)については、300ベクレル/キログラム以上
放射性セシウム(セシウム134、137)については、200ベクレル/キログラム以上
とされています。
したがって、放射性ヨウ素が210ベクレル/キログラムであっても、成人(幼児や児童)であれば飲んでも健康影響はありません。

Q2:大人は今までどおり飲んで大丈夫ですか?
A2:今回検出された放射性ヨウ素の値では、授乳期にある母親が水道水を飲んでも乳児の健康への影響はありません。
授乳期にあたる母親が取り込んだ放射性ヨウ素のうち、約四分の一が母乳に取り込まれるといわれています。
仮に、母親が成人の暫定規制値300ベクレル/キログラムの放射性ヨウ素を年間を通して摂取したとしても、母乳を通じて乳児が摂取する量は約75ベクレル/キログラムと乳児の規制値以下ですので、乳児への影響はありません。

Q3:妊婦が飲んでも大丈夫ですか?
A3:今回検出された放射性ヨウ素のレベルでは、胎児への影響を考慮したとしても、母子ともに健康影響の心配はありません。

【参考】
妊婦が摂取した飲食物に含まれる放射性ヨウ素は、へその緒を通じてその一部が胎児に摂取されます。
胎児への影響があると考えられている被ばく量は、50,000マイクロシーベルト(50ミリシーベルト)と言われていますが、仮に、成人の暫定規制値(300ベクレル/キログラム)を妊婦が毎日2リットル摂取した場合、1年間で4,818マイクロシーベルト(約4,8ミリシーベルト)相当になります。
人が自然環境から受けている放射線量は1年間で2,000~5,000マイクロシーベルト、胸部CT検査で受ける放射線量は1回あたり約7,000マイクロシーベルトであり、これらのことからも、母子ともに健康影響の心配はありません。

Q4:乳児(1歳未満)以外の小さい子供(幼稚園児や小学生)にも影響はあるのか。飲ませないようにするべきか?
A4:今回検出された値は、1歳以上の幼児や児童が摂取しても健康への影響はありません。

放射性ヨウ素の場合、成長が著しい新生児の時期が最も影響を受けやすく、月齢とともにリスクが減少します。このため、満1歳までの暫定規制値は、安全を考慮し余裕をもって100ベクレル/キログラムと定められていますが、1歳以降の子供の暫定規制値は成人と同じ300ベクレル/キログラムとなっています。

Q5:乳児をお風呂に入れて大丈夫ですか?
A5:規制値を超えた場合でも、入浴、手洗い等に使って問題ありません。


〜水道水への対策編〜

Q9:この状態はいつまで続くのですか?
A9:雨の影響などで、今後も一時的に放射能レベルが上がることは考えられます。また、福島第一原子力発電所からの放射性物質の飛散量が減少すれば、水道水の放射能レベルも低下していくと考えられます。

出典:東京都「水道水の放射能に関するQ&A」
http://www.metro.tokyo.jp/SUB/EQ2011/water_qa.htm
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