急性化膿性乳腺炎(きゅうせいかのうせいにゅうせんえん)

注意したい年代


20代、30代。

どんな病気?


 乳頭から入った細菌の感染によって起こる病気で、多くの場合、出産の2~3週間後に発症します。

症状


 乳房が赤く腫れあがって、少しでもふれるとはげしく痛んだり、わきの下にあるリンパ節が腫れて痛むなど、うっ滞性乳腺炎にくらべて強い症状があります。
 さらに、突然の悪寒やふるえのあと、38度以上もの高熱がでます。また感染が長引くと、乳房の中に膿がたまって膿瘍ができます。

原因


 うっ滞性乳腺炎がきっかけとなるケースが多く、乳頭の傷などから化膿菌が侵入して感染します。

治療


 痛む側の授乳を中止し、さく乳器を使って乳汁のうっ滞を解消し、氷のうなどで乳房を冷やします。
 全身的には、抗生物質や消炎剤などを服用します。また、乳汁のうっ帯が強い場合には、乳汁の分泌を一時的に抑制する薬を使うことにより、効果がみられます。
 膿がたまっている場合には、患部の皮膚を切開して出す必要があります。

あなたへのひとこと


 急性化膿性乳腺炎はほとんどの場合、うっ滞性乳腺炎から引きつづいて起こるので、こまめにマッサージをして、乳汁がたまらないように気をつけることで、発症をかなり防げます。細菌に感染しないよう、授乳のときには手や乳頭、乳輪を清潔にしましょう。
 とくに、乳首がへこんだ陥没乳頭やほとんど突き出ていない扁平乳頭の人は、授乳が十分に行われにくく、乳汁のうっ滞を起こしやすいので、授乳前はていねいにケアをしておきましょう。
 急性化膿性乳腺炎にかかってしまったら、痛くて授乳は行えないので、反対側の乳房で行うようにします。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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