外陰そう痒症を軽くみないで(がいいんそうようしょうをかるくみないで)

 外陰部にはげしいかゆみがある状態を「外陰そう痒症」といいます。
 外陰部のかゆみは、外陰炎腟炎などの病気が原因のこともありますが、多くは生理用ナプキンやおりものシートによる刺激、下着によるむれなどで起こります。
 かゆいからとかいてしまうと、かき傷から細菌に感染してしまうこともよくあります。注意しましょう。かゆみはほとんどの場合、通気性のよい下着をつけて、外陰部の清潔を心がけていれば、特別な治療をしなくても自然におさまります。
 生理用ナプキンやおりものシートは、まめに交換することが基本ですが、生理用ナプキンやおりものシートの表面に使われている素材が肌に合わずに、かぶれを起こしているケースもあります。外陰部の清潔を心がけてもかぶれてしまうときは、商品の銘柄を替えてみるのも方法です。
 なお、更年期や閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌が少なくなり、外陰にかゆみがでやすくなります。かゆみがつづくときは主治医に相談しましょう。
 最近は、外陰部にも使えるかゆみ止めが市販されていますが、外陰部のかゆみには、腟炎や糖尿病などの病気、ホルモンバランスの乱れなど、治療が必要な病気が隠れていることもあります。素人判断で長く使うのは危険です。2~3日使っても症状が改善しないときは、はずかしがらずに婦人科を受診しましょう。
 また、栄養のバランスに気をつけ、睡眠を十分にとって疲れをためないようにすることも大事です。刺激物やアルコールは、かゆみを誘発するおそれがあるのでひかえたほうがよいでしょう。
 そのほか、自律神経の乱れから、外陰部にはげしいかゆみが起こることもあります。できるだけリラックスして、自分なりにストレスをためない生活を心がけることもたいせつです。

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