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初経(初潮)を迎える時期が早すぎる「早発月経」と遅すぎる「晩発月経」

初経(初潮)を迎える時期が早すぎる「早発月経」と遅すぎる「晩発月経」(しょけいしょちょうをむかえるじきがはやすぎるそうはつげっけいとおそすぎるばんぱつげっけい)

 現代の日本では、初経(初潮)の平均年齢は12~13歳とされており、ほとんどの女性が10歳から15歳のあいだに初経を迎えます。しかし、なかには初経の訪れが10歳未満と早すぎたり、15歳以降と遅すぎたりする場合もあります。初経が早すぎることを早発月経、遅すぎることを晩発月経と呼びます。
 月経は、脳の中枢である視床下部と下垂体がはたらいて性腺刺激ホルモンが分泌され、その刺激により排卵が引き起こされてはじまります。10歳未満の子どもでは、通常視床下部のはたらきが抑制されていますが、なんらかの原因で視床下部がはたらきだすと月経がきてしまうのです。
 月経のほかに乳房が発達したり、陰毛が生えるなどの二次性徴をともなっている場合は、思春期早発症と診断されます。原因は遺伝的な要素が大きいと考えられますが、まれに脳腫瘍卵巣腫瘍によってホルモンが産出されて発症することもあります。
 思春期早発症はほとんどの場合、ほうっておいても問題はありませんが、卵巣から分泌される卵胞ホルモンが骨の発育を抑制するため、身長が伸びにくくなることがあります。2~3歳ぐらいの特別早い時期に子宮出血がある場合は、腫瘍のおそれがあるので、かならず小児科を受診しましょう。
 一方、晩発月経では、18歳までに初経があればとくに病気ではなく、ほとんどの場合、それからの月経周期にも異常はみられません。原因としては、遺伝的な要素や栄養のかたより、幼いころからはげしいスポーツをつづけている場合などが考えられます。
 18歳をすぎてもまだ初経がみられない場合は原発性無月経と呼ばれ、子宮や卵巣、腟、視床下部と下垂体になんらかの異常があるケースが多いので、婦人科を受診しましょう。

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