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お刺身が好物ですが妊娠中は避けたほうがいい?

妊娠後期(5~9ヶ月)の相談

Q905:お刺身が好物ですが妊娠中は避けたほうがいい?

妊娠28週になりました。お刺身が好物なのですが、やはり生ものは避けたほうがいいでしょうか。同じ妊婦の友だちと話していて、妊娠中は生ものを避けるべきだと注意されてしまい、これまでも普通に食べてきてしまったことを少し後悔しています。そんなに生ものを食べるのはよくないことでしょうか? 
(28歳女性、妊娠28週)
2015/8/21
山本智美先生
夏の季節に生ものを食べるのは妊婦さんだけでなく、誰でも食中毒に気をつける必要はあります。

それでは、妊婦さんにとって生ものは避けた方がよいものでしょうか。魚介類(鯨類を含む)は、良質なたんぱく質や、生活習慣病の予防や脳の発育等に効果があるといわれているEPA(エイコサベンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含み、また、カルシウムなどの摂取源で、健康的な食生活をいとなむ上で重要な食材です。妊婦さんにとってはかかせない食材です。

ところが、魚介類には、食物連鎖によって自然界に存在する水銀が取り込まれています。魚介類を極端にたくさん食べるなど、かたよった食べ方をすることで水銀が取り込まれ、おなかの赤ちゃんに影響を与える可能性があることが指摘されています。マグロの刺身であれば1人前を週2回であれば心配ないとされています。また、仮に胎児への影響があるとしても、音を聴いた場合の反応が1/1000秒以下のレベルで遅れるようになる程度で、将来の社会生活に支障があるような重篤なものではないとされています。お勧めする魚としては、水銀が少ないサバやイワシなど青魚中心の摂取が望ましいとされています。

これまで食べてしまったことを後悔されていますが、あまり神経質にならず、食事を楽しんでください。

先生のプロフィール

聖母病院(東京都新宿区)勤務。いつも妊婦さんの気持ちを大切に、優しく、ときには厳しくコミュニケーションしている。「相手の立場に立った、わかりやすい相談」がモットー。妊娠・出産・育児に不安を感じる妊婦さんたちを、安心に導くかたわら、近年は妊娠からの食育の提案する活動(妊娠食育研究会)、メンタルヘルスの支援、高校生の性教育にも積極的に取り組んでいる。
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