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先生が嫌いだと保育園に行きたがらなくなり、困っています

子育て期(生後3歳~)の相談

Q890:先生が嫌いだと保育園に行きたがらなくなり、困っています

3歳の娘の保育園の先生のことで相談です。最近、娘が保育園に行きたがらなくなりました。娘に理由を聞くと、先生が嫌いだ(お友だちとけんかになると、いつも自分ばかりが怒られるなど)というのです。連絡帳でも、何か変わったことがないか聞いても「とくに変わりなく過ごせています」の一言です。ほかのお母さんがたと話している様子をみかけたことはあるのですが、私とは、あまり積極的に話をしてくれません。

それでも娘の様子は変わらずなので、娘の言っていることをそれとなく伝えて聞いてみたのですが、忙しそうな素振りをされて「とくに、そのようなことはないと思いますが、今後は、きちんと○○ちゃんの気持ちや様子をしっかりと見ていきたいと思います」と事務的な返答をされて終わりでした。

長い時間子どもを預けているので、担任の先生とトラブルになったら、子どもにも悪い影響があるようで、怖く、それ以上何も言えずにいます。朝、保育園に子どもが行きたくないとぐずぐず言われると、仕事にも支障が出て、本当に困っています。園長先生に相談したほうがいいのか、役所の窓口に相談したほうがいいのか…。どうすれば、いいでしょうか。
(ママ35歳 お子さん3歳2ヶ月)
2015/4/17
金澤直子先生
3歳って、感情の起伏が激しい時期。1度決めたら、てこでも動かないということがよくあります。おしゃべりも上手になってくるので、お母さんが手を焼く機会も増えてくるから、大変よね。わかります。でもね、だからといって3歳はまだまだ自分の気持ちやいろんな説明を全部きちんと表現できているわけではありません。保育園に行きたくない理由も「先生が嫌い」というだけではないんじゃないかしら。

子どもの気持ちを受け止めるということと、子どもの言うことをそのまま鵜呑みにするということは違います。「保育園に行きたくない」というのは子どもの不満の表れ。だから、まずはお子さんをムギューってする時間を増やしてみてください。膝の上にのせて、あめ玉でもあげて抱きしめる機会を意識的に作っていくと、それだけで子どもの気持ちはぐっと落ち着いてきます。子どもの気持ちは理屈でどうにかなるものではないから、それだけではすべては解決しないけれど、そういう時間ってとっても大切なの。

それから、保育園の先生のことです。一足飛びにいきなり市役所の窓口に相談…なんてしないこと。お子さんを預けている保育園との関係性が悪くなってしまいます。相談を読む限りでは、保育園の先生と十分なコミュニケーションがとれていないようなので、まずはそこから正面をきって話をしてみましょうよ。「私とはあまり積極的に話をしてくれない」「事務的な返答で終わり」の先生に、「それとなく」伝えても、先生には肝心なことは何も伝わっていないわよ。「それとなく」じゃだめ。人には相性もあるからもしかしたら、あなたと先生は相性があまりよくないのかもしれない。でも、先生があなたと話をしてくれないだけではなく、あなた自身が話しにくいオーラを出している一面もあるんじゃないかしら。

批判から入るのではなく、先生にはっきりとお子さんの様子や不安に思っていること、疑問に思っていることを素直な気持ちで伝えてください。それはお子さんにとってもあなたにとっても必要な時間です。そこで、先生が初めて気づくことや、解決すること、あなたが初めてわかることも多いはず。それでも何も解決しないなら、園長先生にも話をしてみましょうよ。3人で話をする機会を持ってもいいかもしれないわね。

子どもを育てていくなかで、親は、嫌が応でもいろんな人たちとコミュニケーションをとらなくてはなりません。そこであなた自身が気づいたり学んだりすることも多いんじゃないかしら。

わかっているとは思うけれど、お子さんの前で絶対に先生の悪口を言わないこと。お子さんが「先生が嫌い」と言っても、それにかぶせるように、あなたが今、先生に感じている負の感情を出してはだめよ。子どもは敏感にそれを受け取って、ますます先生のことが嫌いになってしまうし、嫌いでいいと思ってしまうものです。いいことはひとつもありません。

先生のプロフィール

妊婦・親子水泳教師の草分け的存在として80歳過ぎまで現役で活躍後、プールの中での指導は卒業。現在は妊婦卒業生の強い味方として、指導に当たっている(東京アスレティッククラブ中野/月1回カンガルークラブ、年に2回親子コンサートの主催)。栄養士の資格と経験を生かし、スイミング教室の後は、お手製のおかず持参でお食事会を毎回ひらき、妊婦の悩みに答える、人呼んでヤンババ。その由来については、著書『ヤンババの出産・子育て知恵袋』(築地書館)をご覧あれ。著書に、堀口貞夫・金澤直子共著『ゆっくりきっぱりお母さんになる』(赤ちゃんとママ社)。
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