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パニック障害をわずらいながら妊娠。妊娠中に飲む薬に不安があり…

妊娠初期(1~4ヶ月)の相談

Q885:パニック障害をわずらいながら妊娠。妊娠中に飲む薬に不安があり…

パニック障害をわずらいながら妊娠し、心療内科の主治医に相談したところ今まで飲んでいた薬はほとんど飲まなくなり、リズミックという薬だけ頓服として続けることになりました。妊娠が分かり、薬を飲まなくなり、不安が大きかったり、息苦しくなったりして日常生活もままなりません。ですが、頓服を飲むべきなのか悩んでしまいます。 不安でたまらない日々を過ごすことも苦しいですが、赤ちゃんに影響があったらどうしよう…と悩んでしまいます。飲んだ方がいいのか、飲まないほうがいいのか、どうすべきですか? 
(30歳女性・妊娠5週)

2015/3/13
堀口貞夫先生
今まで処方されていた薬の名前がわからないとなんともお答えしようがありません。パニック障害がどの程度の状態でありどのくらいの強さの薬が必要であったのかということなのですが。と、するならば心療内科の主治医が一番このことをご存知のはずなのです。主治医に相談の結果「今まで飲んでいた薬はほとんど飲まなくなり、リズミックという薬だけ頓服として続けることになりました」ということならば、頓服は飲んでいいということではないのでしょうか?

定期的に飲んでいた薬をやめ、しかも頓服も飲まないのではパニック障害の症状は悪くなってしまうのではないでしょうか。頓服だけは残すと主治医と相談して決めたのならば、主治医は「必要である」と判断したということであり、胎児への影響は心配ないとされたのだと思います。

パニック障害の状態がどんなであったのかわからず、あなたがどんな薬を飲んでおられたのか、それでどの程度良くなっていたのか、しかも主治医がこれだけはと残した薬を飲まないで「どうしたらいいのでしょうか?」と聞かれても、「どうすべきか」を私は責任をもって答えることはできません。

パニック障害の専門家であり、今までのあなたの状態を知っている心療内科の主治医に、今の状態を話されて、指示を仰ぐのが一番いいのだと思います。

ただ積極的に言えることは、コレコレの薬を妊婦さんに投与した時の胎児への影響がわからないというのであれば次の機関に尋ねてみるといいということです。

1)成育医療センターの「妊娠と薬情報センター」 http://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html
2)聖路加国際病院の「妊娠と薬相談クリニック」
調査表送付先・お問い合わせ先
〒104-8560 東京都中央区明石町9-1
聖路加国際病院 トイスラークリニック・妊娠と薬相談クリニック
FAX : 03-5550-2563
電話受付時間 月曜日~金曜日 9:00~16:00
3)虎の門病院「妊娠と薬の相談」
妊娠と薬の相談(相談を希望の場合は薬剤部医薬情報科に電話を。予約が必要)
電話番号:03-3588-1111 内線:3410
水曜日午後 横尾医師担当(完全予約制)

先生のプロフィール

元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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