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ATLキャリアの母乳育児について

妊娠初期(1~4ヶ月)の相談

Q101:ATLキャリアの母乳育児について

先日の妊婦検診で自分がATL(成人T細胞白血病)のウイルスのキャリアだということが判明しました。問題は母乳にするかミルクにするかという事です。

育児書やインターネットなどで調べたところ「こうするべき」という意見が様々です。
自分としては長い期間とはいかなくても、初乳だけでも子供に与えられればいいなと思ってます。中には母乳をマイナス20度で凍らせると、感染する確率が低くなるという意見もあります。現在は妊娠15週目なので、出産までにどうするかというのを主治医の話やその他の資料、アドバイスを参考にして決めようと思っています。ただ、先日の主治医の話だと、最近は母乳を与えられなくても、普段のコミュニケーションの中で母から子へ感染するということも言われているとか。ATLの母乳育児に関するアドバイスをお願い致します。 2002/9/1
堀口貞夫先生
このウイルスは血液や乳汁のなかに存在するリンパ球の中に隠れているのです。
冷凍或は煮沸する事によってウイルスを不活化し感染率をできるだけ低く抑えようというものです。母乳を与えず人工栄養にするという選択もあります。

母乳栄養の感染率は15~25%(授乳期間を6ヶ月以内とすると感染率は4.2%)
人工栄養の感染率は3~5%従って、母乳を冷凍あるいは煮沸処理をしても、人工栄養の感染率以下にはならないという事です。
そして感染したヒトが将来発病する率は3%くらいであるといわれます。
以上のことと母乳栄養の利点、人工栄養の利点を比較して選択するということでしょう。

先生のプロフィール

元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。
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