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妊娠後期(5~9ヶ月)
> 妊娠35週。血小板の数値が低いと言われました。
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2010-07-23T00:00:00+0900 2010.07.23

Q.妊娠35週。血小板の数値が低いと言われました。

現在妊娠35週です。妊娠後期の血液検査で血しょう板が9万といわれ、 通常より低いそうです。
妊娠後期で、ヘモグロビン値が低いといわれ、鉄剤を1ヶ月 飲んでいました。ヘモグロビン値は正常に戻ったのですが、今度は血しょう板が低いといわれ、出産の時に出血するので出産が近くなるにつれ減少すると大学病院で検査になるといわれました。
血しょう板の正常値はどのくらいなのでしょうか?今回薬はもらってないので何か治せる方法はあるのでしょうか?

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血小板数の基準値は10~40万/ml、血小板数が10万/ml以下になると、出血傾向が現れるとされています。一方妊娠中は生理的変化として、血液の凝固性はやや亢進していること、また胎盤が娩出した後の出血が問題となるのですが、脱落膜には組織トロンボプラスチンが多いために、血小板の多少の減少は問題がないことが多いともいわれています。

また胎盤娩出後の出血は子宮筋層の間を通る、螺旋動脈が強うい子宮収縮によって圧迫されることで一時的に止血し、次いで血液の凝固で二次的に止血するという二重の止血機構が働くために、分娩時の大量出血の危険を軽減しているのです。

それでも、年間30~50例の分娩時の母親の死亡の原因の半分近くは出血多量なのです。それで少しでも、血小板減少のようなリスク因子がある時は、その原因が何かを検査したり、検査の結果によっては、大きな病院でお産した方が安心な場合もあるのです。血小板数は自然に増減することもありますが、原因によって対処法が異なりますし、分娩の際に血小板輸血をすることもあるので、主治医の指示に従って下さい。

2010-07-23T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

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