Q.妊娠中の葉酸摂取について教えてください。またビタミンAの摂りすぎはよくないと聞きましたが？

「ほとんどお肉類は食べず妊娠してからはほぼ梅干と納豆で食事をしている」ことに、心配や不安はないのでしょうか？　海外在住という事で、どこの国かわかりませんが、基本的には様々な栄養素を食事から摂るのがいちばん望ましいことだと思います。厚生労働省は「1日30品目の食材を摂るように」と言いました。30品目というのはかなり努力しないと取れません。という事は多くの種類の食材を取ることで、栄養のバランスがとれるのです。サプリメント、総合ビタミン剤（＝マルチビタミン）などを摂った時にマイナスを起こす程の量が含まれているとは考え難いですね。
ビタミンAについて言えば、普通の食品からではマイナスになる程のビタミンAはなかなか取れません。ビタミン剤で、補給しようと考える為に量が多すぎないかという心配が起ったのだと思います。ビタミンAは一日に5000単位までであればにん初期に摂取しても先天奇形のリスクは無い。しかし一日10000単位以上の摂取では先天奇形のリスクを増大させるとされています。先天奇形の種類は様々で、小頭症、頭蓋や顔面の異常，無眼球症、尿路異常、顔面裂などです。
一方必要量は、妊娠中で一日当たり600単位、授乳婦では840単位とされています。食品成分表によると100グラム当たり類別加重平均で、卵類640単位、肉類38単位、豆類4単位、乳・乳製品類110単位、生鮮野菜果物・海藻・キノコ類412単位、油脂類313単位となっています。これから見ても偏らずに食べる事が大事である事が判ると思います。