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妊娠後期(5~9ヶ月)
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2006-01-13T00:00:00+0900 2006.01.13

Q.妊娠8ヶ月で痔に悩まされています。薬の胎児への影響が心配です。

現在妊娠8ヶ月の妊婦です。酷い痔に悩まされ、肛門科で処方されたネリプロクトというステロイド剤の入った薬を3週間朝晩1回づつ肛門に注入、塗っています。肛門はステロイドの吸収率が高く、胎児の腎機能に悪影響を与えると聞き、不安でなりません。まだ完治していないのですが使用をやめたほうがよいでしょうか?

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妊娠と関連しての痔の悩みは多くの人が訴えています。べビカムのアンケート調査(2001年)では、妊娠中から症状のあった人はおよそ21%ありました。ご質問の件ですが、薬を処方された肛門科の先生には妊娠中であると伝えてお尋ねになりませんでしたか。今後続けて使用するかどうかを考える上でもそれが一番良いのです。どの程度の状態かが判りませんので一般論となってしまいますが、確かに肛門直腸の粘膜は、薬物の吸収が良いのです。しかし、内服と同様の吸収率ではありませんし、他の病気(例えば、ぜんそくや膠原病など)でステロイドの副腎皮質ホルモンの内服を続けている最中に妊娠し、そのまま妊娠を続けた方もあります。しかしステロイドと関係があると思われる異常はない様です。動物実験では、妊娠の早い時期(妊娠9週未満に相当する時期)に副腎皮質ステロイドを投与した時に唇裂が発生する事があると報告されていますが、人間での報告はない様ですし、時期的にはそれを過ぎていますから、心配ないですね。赤ちゃん全体として、生まれてすぐにわかる異常は1%位ありますので、それまでないとは言えませんが。痔の手当てという事で言えば、「便秘をしないようにする事」、「肛門を清潔に保つ事」「坐浴などで、血液の循環をよくする事」などの日常的な注意も大切です。

2006-01-13T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

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