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2002-03-01T00:00:00+0900 2002.03.01

Q.逆子での出産について

8ヶ月からずっと逆子で体操をしても治らず、帝王切開で出産予定です。でも周りの親戚から病院を変えてみて逆子を治して自然分娩にしたほうがいいのではないかと言われています。今通っている病院は37週過ぎれば帝王切開で取り出してしまうそうです。1日はちょうど38週目になり心配はしてないのですが、逆子は35週を過ぎても治せるものなのでしょうか? また逆子での自然分娩は可能なのでしょうか? また38週で出産しても子どもへの負担は無いのでしょうか?

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1)逆子は妊娠30週までは20~30%位の頻度で見られます。以後少しずつ自己回転をして、お産の時の逆子の頻度は、5%位になります。2)妊娠35週を過ぎてもなおらない事はありません。私は38週で陣痛が始まってから自己回転した例を経験しています。3)さて外回転についてですが、昔(2,30年前)は良く行われましたが、此の10年程は余り行われませんでした。外回転に成功しても、また自己回転で戻ってしまう事がある事、胎児の徐脈(=胎児仮死)を起こしたり胎盤の早期剥離を起こして緊急帝王切開になる事があるからです。最近はまた有効性の高い子宮収縮抑制剤が使える様になったのでこれを使用して、子宮を柔らかくして外回転を試みる方法が試みられています。此の場合も手術室ですぐに帝王切開を実施できる様に準備してから行う様にしています。4)逆子をなおす方法として、外国では余りやられていませんが逆子体操や、お灸、プールでの水中の逆立ちが試みられていますが効果の程は判りません。発表者により差があり過ぎるのです。5)結局の所主治医のいわれるような所に落ち着きます。逆子の経腟分娩は賭けのような所があるのです。

2002-03-01T00:00:00+0900
  • ▼ 堀口 貞夫先生のプロフィール

    • 元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い。JR四ツ谷駅前の「主婦会館クリニック からだと心の診療室」(主婦会館プラザエフ4F)元院長でもあり、女性のからだと心を両面からサポートしていた。著書に『あなただから だいじょうぶ』(赤ちゃんとママ社)、『改訂版 夫婦で読むセックスの本』(電子出版)など。

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