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トップページ > 妊娠出産育児の学校 > CLASS MoM > 第3回「ママとベビーのアロマテラピー」

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私が選ぶ、私のお産 妊娠学校 クラスマム

9/22 第3回 ママとベビーのためのアロマセラピー
アロマセラピーということばは、今の妊婦さんならもう誰でも知っているはず。 でも実際に、どんな効果があってどう生活に取り入れたらいいのかは知らない人も多いようです。 今回は、アロマセラピーで、「自ら持っている治る力を引き出し、それを向上させることで、日々の健康に役立てる」という観点でお話を伺いました
セラピスト・インストラクター 松本美佳先生
鍼灸・柔道整復師の夫とともに、自然療法治療室を構え、セラピストとして活動。また、アロマセラピーをはじめとした、自然療法を取り入れたナチュラルセラピースクール「M‘s touch」を主宰。家庭で気軽にできるホームケアの普及に努める。日本アロマコーディネーター協会 チャイルドケア講座主任講師。著書に『ママが癒すチャイルドケア―家庭でできるナチュラルセラピー 』(プラス出版)など。

アロマセラピーについてママたちのQ
つわりのときにすっきりできるアロマがあったら使いたい/ 妊娠中は使ってはいけない香りがあると聞いたのでちょっとコワイ…/ 香りをかぐだけで本当に効果があるの?

アロマセラピーの基本を知りましょう
プログラム1 アロマセラピーの基本と効果について
まず、アロマセラピーってなんでしょう、というところから簡単にご説明しますね。 アロマセラピーとは、芳香を意味する「aroma/アロマ」と、治療を意味する「therapy」ということばを合わせたものです。エッセンシャルオイルを使用し、心とからだを癒し、人間本来の生体バランスを取り戻して、自然治癒力を高める自然療法の一種です。
このエッセンシャルオイルというのは、薬用作用をもつ植物の花、葉、茎、果実などから抽出した天然の素材で、大変高濃度の揮発性の芳香物質です。たとえばラベンダーのオイル1滴(0.05cc)にどれくらいの花が使われていると思いますか? 答えは、なんと「大人一抱えの量」です。だからそのままの原液を肌につけたりするのは、とんでもないことだとわかりますよね。

自分のからだの「治る力」を引き出すホームケア
さて、アロマセラピーへの興味はあっても、 どこから手をつけたらいいかわからないという方も多いのでは?またアロマというとラベンダーを連想されがちですが、実はラベンダーの香りを苦手とする方は珍しくありません。日本では、ラベンダーは身近な植物ではなかったので、香りに抵抗感を感じる方も多いのです。アロマ=ラベンダーというわけではないので、ご安心ください。
アロマセラピーは、新しいセラピーのイメージがあると思いますが、歴史は古くギリシャ時代にさかのぼり、西洋医学が発達する前から存在する自然療法でもあるのです。
イギリスでは、家庭の薬箱に普通にアロマオイルが入っていたりして、ホームケアのひとつとして根付いています。日本は、医療費が安いしお医者様も多いので、つい「子どもがちょっと咳をしているから病院で診てもらおう」となり、ちょっとした不調もすぐに他人任せになります。最近は親が看病をすることがないので、看病の仕方を知らないんですね。だから子どもや自分の病気に対して、とても不安になるのです。そこで、親が看病の仕方、ケアの知恵をつけることができれば、ケアの形も変わり、不安も軽減されると思っています。西洋医学を否定しているわけではなく、西洋医学が必要なときはもちろんあります。でも、家庭でケアすべきこともあるのです。
妊婦さんも、ほとんどが病院で赤ちゃんを産む時代ですが、妊娠は病気ではないので病院に産ませてもらうのではなく、自分で自分のからだを知り、自分で産むという意識を持ちたいものですね。

頭ではなく、「この香りが好き」と本能で感じる大切さ
●妊娠中は控えた方がよいとされるエッセンシャルオイル
・妊娠初期
カモミール、クラリセージ、ゼラニウム、ペパーミント、マージョラム、ローズ、ローズマリーなど
・妊娠中・後期
クラリセージ、ジャスミン、レモン、レモングラスなど

●妊娠中にも使えるとされるエッセンシャルオイル
ラベンダー、ティーツリー、グレープフルーツ、オレンジ、ネロリ、フランキンセンス、ローズウッド、パルマローザなど

今までアロマにはあまり興味がなかったのですが、香りの力ってすごいと思いました。ぜひ試してみたいと思います。

さて、自分に合ったアロマの選び方ですが、この症状にはこのアロマがいい、と頭で考えるよりも、自然に本能で感じてください。 本来、人間はからだが欲しているものを自然に摂りたくなるようになっています。 妊娠中でも、頭で必要な栄養素を考えて、「カルシウムを取らなきゃ」、「鉄分を取らなきゃ」と言って、無理して食べて気持ち悪くなるよりも、自分のからだを信じて、好きなものを食べたらいいのではと思います。私は妊娠中、つわりがひどくて、100%のオレンジジュースとチーズ蒸しパンと酢豚しか口にできずに、何ヶ月も食べ続けましたが、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)になることもありませんでした。自然に体が調整してくれるんだと思います。

しかし、妊娠中に使ってはいけないといわれるエッセンシャルオイルがあります。諸説ありますが、例えば一般的にペパーミントは禁忌といわれます。でも、この香りをかぐと、つわりがすっきりするという人もいますよ。たくさん使うならともかく、自分が心地いいと思う程度の香りをかぐくらいであれば、そんなに心配することはありません。
妊娠中にアロマをどう使う?
プログラム2マタニティ期のアロマセラピーの効用
香りとからだの関係は?
鼻からかいだ香りは、脳にある大脳辺縁系に伝わり、そこから脳下垂体を通して、自律神経、ホルモン、免疫系の3つに働きます。この3つのバランスが取れている状態をホメオスターシス(恒常性維持機能)といいます。ホメオスターシスのバランスがとれていると、人間本来の力がうまく働き、治癒力が向上しますね。また、香りの分子は鼻からのどを通り、肺を通して毛細血管に入っていきます。香りをかぐだけで、からだに影響を及ぼすとは考えにくいかもしれませんが、たとえばラベンダーの香りをかいだ人の血液を採ると、微量のラベンダー成分がちゃんと入っているんです。
妊婦さんの場合、どうしてもホルモンバランスがくずれやすいので、それが自律神経に影響を及ぼし、うつっぽくなったり、不安になったりすることがあります。それを調えていくのにアロマは効果的なんですよ。

妊娠中におすすめしたい香り
まずは、先ほども言いました妊娠中に避けたい香りをもう1度確認します。クラリセージ・ジャスミン・ローズ・ゼラニウムはどんな場合にも控えてください。これは女性ホルモンに似た物質が含まれているため、子宮口、骨盤が開きやすくすることがあるようです。ホルモンバランスを安易に刺激することはよくありませんが、出産時期に使うと、スムーズなお産を助けてくれるのです。ただし嫌いな香りだったら無理して使う必要はありませんよ。
人気があるのはネロリというもので、オレンジの花の香りです。これは妊娠中期から使えるので妊娠中の香りとしてよく使われます。私はとても好きですが、あまりにやさしい気持ちになるので、仕事中は使わない、など使い分けをしています。また、フランキンセンスという香りは、免疫力を高めることで知られていますが、心の安定と強さをもたらすといわれ、一喜一憂していてはいけない母親になるみなさんにおすすめです。またティーツリーは、殺菌作用がとても高い香りなので、炎症があったり湿疹ができていたりするときに選ばれる香りですね。
※ほかにもいろいろな香りの効用を教えてくださいました。このページをご覧のみなさんは、信用のおける、純度100%のエッセンシャルオイルを置いているお店などでご相談くださいね。

エッセンシャルオイルの具体的な活用法
芳香浴など、代表的ないくつかの活用法を教えてくださいました。
●芳香浴/吸入法
エッセンシャルオイルの揮発性を利用したもっともポピュラーな方法です。 容器にお湯を張り、アロマオイルをたらして香りを楽しみましょう。
アロマポット…エッセンシャルオイル1~3滴、カップ…1~3滴、洗面器…2~3滴が目安です。または、ティッシュやハンカチに1滴落として、ゆっくりと香りをかいでみましょう。
ここで注意ですが、たとえば洗面器の場合、3滴垂らして香りが感じられなかったら、それ以上入れる必要はありません。疲れていると香りが感じられなくなることがあるので、それをあなたの体調のバロメーターにするといいですね。
●アロマバス
お風呂の蒸気による吸入と皮膚からの浸透による作用の、Wの効果が得られるのがこの方法です。
バスタブ(200リットル)に入れるエッセンシャルオイルの量は、最大でも5~6滴に。ただし、刺激性のあるオイルもあるので、購入時にお店の方にご相談してください。また、キャリアオイル(ホホバオイルなどの植物性のオイル)、ミルク、はちみつ、ヨーグルト、お酒、お酢でエッセンシャルオイルを希釈してからお風呂に入れると、お湯とよく混ざっていいですよ。天然塩にたらして入れるのもいいですね。 市販の高いバスソルトを買わなくても、これで自分好みのものが作れますね。お風呂に入るのが、疲れて面倒なときは、手浴や足浴などの部分浴がいいですよ。熱がからだ中にバランスよく回り、調子を整えます。たとえば高熱が出ているときは、足先を暖めると、逆に頭の熱が下がるようになっているんですよ。
●アロママッサージ
アロマオイルを使うときは、まず手を洗ってきれいにしてくださいね。マッサージをしないときでも、ひじから下を洗うと邪気が取れてすっきりします。エッセンシャルオイルは直接つけられないので、植物油で希釈してから使います。
今日はホホバオイルを使いますね。120mlのホホバオイルに精油0.05ccをたらして (通常はキャリアオイルに対して2~3%ですが妊婦さんなので今回は1%で)、ペトペトするくらい両手につけ、ひじから下をマッサージします。塗布したオイルは、自然に皮膚の深部、さらに血液まで浸透していきます。循環がよくなることで、お小水や便が増え、老廃物がいっしょに流れます。
※クラスでは、実際に好きな香りを選んで、アロママッサージを実習。 少しの時間でしたが手がポカポカと暖かくなったという声があちこちから聞かれ、香りの効果とともにみなさんリラックスされたようです。

ひとりひとり違う、自分に合った香りを探して
さて、おすすめの香りと、その使い方をお話ししましたが、あとはみなさんが好きな香りを探してみてくださいね。「リラックスならラベンダー」と大人は頭で考えますが、先ほどもふれたように、あまり身近な香りではないので、リラックスできない方が意外に多いんです。


アロマはつわりの際にちょっと使いましたが、どの香りが何に効くのかが複雑で避けていました。でも一部を除いて、自分が心地よいと思う香りを楽しめばいいのですね。
私の体験ですが、あるご高齢のクライアントさんに、不眠のことで相談され、催眠作用のある 成分が入っているラベンダーをおすすめしましたが、改善されません。その後も教科書どおりに不眠に効果のあるものをおすすめしたのですが、まったくダメでした。しかし、ご本人に香りを実際にかいでいただいたところ、なんとその方は、ペパーミントを選んだのです。そしてその後、「ぐっすり寝られたわ!」とご報告にこられました。ペパーミントはどちらかというと、朝や目覚めのイメージですよね。成分的にも眠れるような成分は入っていません。でもそのクライアントさんは、小さい頃、自宅の庭に生い茂るはっか(ミント)の葉のうえで、弟さんとよく遊んでいらっしゃったそうです。そのなつかしい思い出の香りで、リラックスできたとおっしゃっていました。
香りの効果は、科学的な成分だけではなく、みなさんの記憶や生活に結びついた本能が関係しているのです。だから、リラックスするできる香りというのは意外にもみなさん違うのです。

今日のコミュニケーションタイム
パートナーとコミュニケーション取れていますか?
今日のコミュニケーションタイムのテーマは、「パートナーの協力について」。 赤ちゃんが生まれたら、ますます重要になるパパの助け。みなさんのお宅ではどうですか?先輩ママにアドバイスをいただきながら、 パートナー話で大いに盛り上がりました。
「パートナーの協力度はそれぞれよね。あなたはどう?」と、金澤先生が参加者お一人ずつに尋ねていくと…。 「うちは協力してくれそう。申し訳ないくらいやってくれるんです。 相手がかなり年下で、出会ったころは若かったから、10年暮らしているうちに仕込みました!」というお話が出ましたが、 こういうケースはまれなようで、その後は悩みが続出。
「旦那さんのお母さんが専業主婦で、向こうのお父さんの影響か、彼は何もやらないんです。あたりを散らかしっぱなしにして、 片付けるよう言ってもやってくれない。結局しょっちゅうケンカしてます…」。「料理ならたまにやってくれるけれど、完全に男の料理。 全部材料がきっちりそろってないとやらないんですよね」。そんな方たちに、金澤先生からのアドバイスです。「男ってほめないとダメよ。 ほめればほめるほど、男性は背筋が伸びて頼りがいが出てくるの。でもみんな、ほめたくないんでしょ」。 「口を開くとつい文句になっちゃんですよね」という声に、「今はまだいいけど、お母さんは、子どもの前でお父さんの悪口を言うわけにはいかないわよ。 家庭の中で愚痴を言い合うとどうしようもなくなるから、そこは何でも話せる友達をもつことね。これは絶対におすすめしたいこと。 お互いの愚痴を話せる友達がいたから私はやってこれたわね」。

最初が肝心! パートナーと子どものしつけ
パートナーの態度に不満はあるものの我慢している、 という方たちも結構いらっしゃいました。「旦那が家事を全くしません。言えばやってくれるんですが、自分でやったほうが楽なんです。 たとえば、旦那がいつも靴下を脱ぎっぱなしにしていても、私が片付けてしまいます」。この発言に、ゲストの先輩ママ、 吉田さんからすかさずアドバイス。「私も長年、夫が脱ぎっぱなしにするのをそのままにしてきたんですが、 今息子も同じことをするようになってしまいました。毎日毎日靴下を拾い集めてるとキレそうになるので、直すなら今のうちですよ」。 そこに参加者のおひとりからもアドバイスが。「うちは放っておくんです。靴下が脱ぎっぱなしだったらそのままにしておく。 困るのは自分だから、そのうちやるようになりますよ」。確かに、赤ちゃんができたらママのやることは膨大に増えます。 パートナーが協力してくれない、という不満は今から上手に解消しておきたいですね。
ゲスト 小川みゆきさん
元シンクロナイズドスイミング選手という小川さん。「シンクロで、苦しいときにも笑う訓練ができたのかも」と語る大先輩ママ。

とっても協力的(?)な、こんなパートナーの話も出ましたよ。「うちの夫は、 育児休暇を取ろうとしてるほど育児に熱心なタイプです。 母乳も、搾乳したものをほ乳瓶に入れて自分のわきに挟み、『授乳』しようと思ってるらしいです。 胎動もねたましいようで、おなかにぬいぐるみを入れて『動いた~』とマネしてるんですよ(みなさん大爆笑)」。

「あなたが言ったことは、将来自分の子から言われること」
さて、最後にゲストの吉田さんからいただいたこのアドバイスに、 みなさん聞き入っていました。「みなさん今は出産のことで頭がいっぱいかと思われますが、産後は、目先のことだけでなく、 『この子はいつか成人する』ということを念頭に置いておいてほしいな、と思います。いろいろな意味があるんですが、 たとえば、子どもが成人する頃、私が子どもに言ってきたことを逆に言うようになると思います。そのときに自分はどう言われたいか、 ということを、私は常に考えるようにしています」。そしていつもニコニコされている小川さんからのメッセージです。
ゲスト 吉田宏美さん
小学生から高校生までの3児の母で、高校の先生をされている吉田さん。そのアドバイスには、みなさん神妙にうなずくシーンも。
「今ね、旦那さんが協力してくれない、という悩みがたくさん出ていましたけど、子どもが生まれたらきっとパパも自覚が出て変わりますよ」。 金澤先生からもう一押しです。「そうよ。産後も、うそでもいいから子どもに、パパはすごいね~って言い続けるのよ。 言い続けることでそうなるかもしれないわよ!」

ベビカムより
松本先生のアロマセラピーのお話は、人間が本来もつ感覚や力を、もう少し思い出してみようと思わせるものでした。なんでもかんでも頭で考えるのではなく、自分の本能に耳をかたむけるという姿勢は、妊娠出産、そして育児の場面でも大切になってきますね。