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ベビカム Weeklyリサーチ

VOL.78 母乳育児の悩み

 

2009年3月6日(金)~3月9日(月)
有効サンプル数 1291

大半の方が、妊娠中は「子どもを母乳で育てたい」と考えていました。
ベビカムでは、ウィークリーリサーチの第78回として、「母乳育児について」というアンケートを実施しました。
お子さんのいらっしゃる方1,179人のうちの大半の方が、妊娠中は「子どもをほぼ母乳だけで育てたい」と考えていました。

 

 

1.母乳育児の「希望」と「実際」

冒頭に示した通り、お子さんのいらっしゃる方1,179人のうち98%が、妊娠中には「子どもをほぼ母乳だけで育てたい」というお考えでした。
では、産後の実際のところを伺ってみたところ・・・ 「母乳のみ」のパーセンテージは47%→45%でほとんど同じですが、「母乳を主とするが自分の不在時などはミルク」という方が、41%から23%に大幅に減少しています。
一方、「母乳を主とするがミルクも積極的に併用」が10%から17%に増加しているほか、妊娠中にはほとんどみられなかった「ミルク中心」という方が15%になります。

 

グラフ1

2.妊娠中の母乳育児情報は十分?

みなさんは、妊娠中に「母乳のあげ方」や「乳房の手入れの仕方」など母乳育児に関する情報を、どのようにして教わっているのでしょうか?
「産院の助産師、看護士や医師から」という方が56%、「産院の母親学級から」という方が52%で、妊婦健診に通う産院から教わるという方が過半数です。
もっとも、そうして出産前に得られる母乳育児の知識が「産後困らないほど十分」という方は4割に達していません。

 

グラフ2

3.母乳育児、困ったことは?

実際にお子さんが生まれてから、母乳育児に際して「困ったこと」や「知らなかったこと」があったという方は、お子さんのいらっしゃる方1,179人のうち64%と、ほぼ3人に2人の方が困りごとを経験しています。
これを妊娠中の母乳育児の知識が十分あったかどうかのお答え別にみると、「十分あった」方で困りごとを経験した方は45%です。
「知識が十分ではなかった」という方でみると、困りごと経験のある方が76%と、4人に3人を上回っています。

困りごとに直面したときに活用した情報(源)については、「インターネットの育児サイトで得られた知識や情報」の60%が最多で、「産院の助産師、看護士や医師から得られた知識や情報」の56%を上回りました。
そうして得られた知識や情報で「困りごとが解決できた」方は、困りごとを経験した方の79%です。

 

グラフ3

4.母乳育児の悩みランキング

具体的に、母乳育児に際してどんなことで悩みを感じることが多いのでしょうか?
もっとも多くの方が挙げたのは「足りているかどうかわからない」で、「そのように感じることがとてもある」の29%と「感じることがある」の37%を合わせて、66%に達しています。ほ乳瓶のように何ccと見えるものでもないので、そうした不安感があるのは無理もないですね。
次いで多いのは、「授乳中の薬の服用や、アルコール・カフェインの摂取を我慢すること」(59%)や「外出先で(授乳したいときに)授乳できないこと」(55%)という、生活の不便さです。
その次に多いのは、「詰まって乳腺炎になる、張りを感じて痛い」(52%)や「母乳の出がよくない」(49%)など、授乳そのものにまつわる悩みです。
一方、「(義)親に、母乳よりミルクの方がいいと言われる」や「(義)親に、母乳が足りていないのでは、と言われてプレッシャーになる」など(義理の)親がらみで悩みを感じる方は9~28%で、全体の中では少数派です。

 

グラフ4

5.「卒乳」への考え方

最後に、「卒乳」への考え方をお聞きしました。
卒乳しようとしている時期(卒乳した時期)を伺ったところ、「1歳までに」が27%、「1歳半までに」が30%で、合わせて52%の方が「1歳半までに卒乳したかった(したい)」というお考えです。
「子どもが自然に離れるまで、無理に母乳をやめたりはしなかった(やめたりはしないつもり)」という方は、およそ4人に1人です。
全体的には、「(時期を決めて)1歳半までのうちに」という方と、「(1歳半まで等の時期にこだわらず)なりゆきに任せる」という方が、ほぼ半々のようです。

 

グラフ5

 

 

今回のまとめ

妊娠中は「子どもが生まれたら、ほぼ母乳のみで育てたい」と考える方が大半を占めました。

でも、産後すぐに母乳がうまく出て、赤ちゃんも上手に飲んで・・・という方は、意外に少ないようです。みなさんからも、「子どもが生まれれば、当たり前のように母乳は出るものだと思っていた(が、実際は違った)」という経験談が多数寄せられました。

【当たり前ではなかった母乳育児】
■出産すれば当たり前のように母乳が出るものだと思っていたが、実際出にくく、悲しい気分になってしまった。妊娠中からの乳房のケアや、出産後の最初の数時間が肝心ということを、きちんと勉強しておくべきだった。(26歳 千葉県 1児のママ)
■出産すれば母乳は出るものだと思っていたので、おっぱいマッサージの痛みと、母乳がすぐに出ないことに驚いた。(33歳 山口県 1児のママ)

■おっぱいを飲むのがあまり上手でない赤ちゃんがいるということに驚いた。赤ちゃんは生まれつきの本能で母乳を上手に飲めるのものだと思っていたが、赤ちゃんに練習してもらう必要があるとは思わなかった。(37歳 埼玉県 1児のママ)

特に初めてのお子さんのときは、赤ちゃんも、おっぱいをあげるママも初心者です。ママも赤ちゃんもお互い少しずつ上手になり、徐々に授乳もうまくいくようになることが多いようですね。


妊娠中に母乳育児についての知識や情報をどこから得るかでは、「産院から」が多数でした。しかし、母乳育児の指導に特に熱心なところ以外では、なかなか十分な情報が得られないのが実情のようです。

これから初めてのお子さんを母乳中心で育てようと思う方は、妊娠中、自分から積極的に助産師さんに質問するなどして心とからだの準備をしたいものですね。

ベビカムが2006年に実施した妊娠出産育児の学校「クラスマム」のページでも、妊娠中からできる母乳育児のための準備を特集しています。こちらもどうぞご覧ください。
 ★クラスマム第2回「母乳育児を楽しもう」は、⇒こちら


「完全母乳」で育てたいと考えていても、ママ自身の病気治療のため薬の服用が必要で母乳をあげられないなどの状況になることもあります。

大切なことは、母乳とミルクのどちらで育てるかではなく、ママが笑顔で健康的に育児生活を送れるかです。助産師さんから、以下のようにアドバイスされた方もいました。

【大切なのは、ママが笑顔でいること】
■授乳してもすぐに泣くことが続き、義母から「母乳が足りないならミルクを足すように」と言われて悩んでいたが、助産師さんの育児支援家庭訪問で「十分母乳で大きくなっていますよ」と言われて少し自信がつきました。また、「母乳じゃないと子どもによくない、かわいそうだと思っていた」ことなどを助産師さんに話すと、「(母乳にこだわって)お母さんが無理をして体を壊したり疲れた顔でいるより、ミルクの助けを時々借りて、お母さんが笑顔でいるほうが子どものためにいいのよ!」と言ってもらえて、とても助けられた。(27歳 東京都 1児のママ)

母乳育児は「赤ちゃんの時期は今しかないので、可能な限りふれ合っていたいから母乳をメインに考える」、「自分自身の仕事や息抜きの際、パパや両親に預けられるようミルクも活用する」など、みなさんのライフスタイルで決まってくるものかもしれないですね。


授乳に関して(義理の)親からプレッシャーを感じる方は、全体では少数派でしたが、親と同居していて顔を合わせることが多いと、いろいろと困りごともあるようです。

【親がらみの困りごと】
■同居の義母に、「母乳で育てなきゃ母親失格、足りているのか?」と毎日しつこく言われ続けたストレスから母乳の出が悪くなり、ミルクを併用することに・・・。義母は、途端に粉ミルクを大量に買い込んで「コレを飲ませなさい、ミルクなら私が飲ませるから」と張り切りだす始末で、産後うつどころかノイローゼになりそうだった。必要最低限以外は部屋から出ないよう、子どもと一緒に半分引きこもり状態になっていましたが、最終的には主人が「母親がいるのに口出ししないでほしい。うるさく言うなら出て行く」と一喝してくれて、義母の口出しは半減しました。(34歳 岡山県 1児のママ)
■まだ月齢が浅い頃、子どもが母乳以外の水分を受けつけず、病院から「本人が嫌がるのなら無理に水や麦茶など飲ませる必要はない、母乳でも水分をちゃんと取れていれば問題ない」と言われていたのでお風呂上りに母乳をあげていたら、姑が「お風呂上りなのに、母乳なんて温くてベタベタしたもの飲まされてかわいそう!」と言って、私の目を盗んで「冷たいものがいいわよねぇ~」と井戸水を飲ませたことがあった。以後、勝手に飲み物を与えられないようにとほ乳瓶をしまっておいたら、コップで飲ませようとした。(33歳 埼玉県 1児のママ)


「卒乳」についても、みなさんの考えは「(時期を決めて)1歳半までのうちに」と「(1歳半まで等の時期にこだわらず)なりゆきに任せる」に、ほぼ二分されました。これも、どちらかが『正解』ということはなく、みなさんのライフスタイルに合わせて、納得できる方法をとるのがよいでしょう。

もっとも、ライフスタイルに合わせるという点では、「仕事復帰したい」「次の子の妊娠を考えたい」「ママの方が子離れしたい」などで卒乳したいと考えているときに、なかなか卒乳してくれないのも結構ストレスですね。

【なかなか卒乳してくれない】
■昼間はほとんどおっぱいを飲まないのですが、夜中はどうしてもおっぱいをほしがるので、自分も眠いし、一番早く寝ついてくれるので、ついおっぱいをあげてしまいます。いい卒乳方法を知りたいです・・・ (33歳 愛知県 1児のママ)
■2歳半なのに、いまだに未卒乳です。1歳のうちに自然卒乳すると思っていたのに~! 正直、もういい加減やめたいです。(35歳 岩手県 1児のママ)

そこでママの知恵集では、卒乳したい、しなければならないけれど卒乳できなくて悩んでいる方のために、先輩ママの「卒乳体験」を少し紹介します。

 

私の「卒乳体験」

【パパの協力】
■夜、おっぱいで起きるような子はパパに協力してもらって、ママとは別に寝るようにすると効果的かも・・・ (34歳 兵庫県 2児のママ)
■パパの協力が不可欠だったなぁ~と思います。上の子は離乳食もほぼ完了していて、私としては子どもが自分でいらないって言うまで飲ませてもいいかなぁ~と思っていましたが、下の子の妊娠も中期に入ってそろそろやめさせようと思い・・・、まぁ、もともと寝かしつけのきっかけみたいな授乳だったので、パパに寝かしつけをしてもらうようにしたら卒乳しました。(38歳 大阪府 2児のママ)

【おっぱいにお絵かき】
■上の子のときはおっぱいに「うさぎ」と「ねこ」を書きました。そのとき娘は「うさぎ」と「ねこ」を理解していたので、意外にすんなり「あ、おっぱいじゃなくなった」と認識できたようで、泣かずに卒乳できました。(25歳 滋賀県 2児のママ)
■朝1回たくさん飲ませて終わりにします。おっぱいにクマの絵を描いて「おっぱいクマさんになっちゃった。ばいばいー」と言ってお別れしました。子どもが何度も見に来るので、しばらくは消えないよう油性マジックで描いておくといいですよ。(31歳 神奈川県 2児のママ)

【どうしてもだめな時】
■おっぱいに、しょうがの汁をつけました。(39歳 富山県 2児のママ)
■アロエを塗ったら「まずい」という顔をして吸うのをやめました。義母から教わった方法です。「息子よ、ごめんね」とも思いましたけど。(29歳 東京都 1児のママ)

 ⇒もっとも、「乳首におばけの絵を描いたり、からしなどで無理やりやめるのはよくない」(36歳 京都府 1児のママ)、「からしなどを塗ったりするのは、母親を信じている子どもをあざむくことになるので、やめたほうがいいと思います。」(39歳 東京都 1児のママ)というアドバイスもあるので、お子さんの様子を見ながらお試しください。
  授乳がなくなる分、子どもを抱きしめてスキンシップを増やすなど、フォローを忘れないようにしましょう。

【子どもの成長を信じる】
■自分より小さな子がおっぱいを飲んでいるところを何度か見せていると、「おっぱい=赤ちゃん」と認識して、すんなり卒乳した。(34歳 長崎県 2児のママ)
■助産院で教えてもらった方法です。やめる日を決めてカレンダーに○を付ける。その2週間前から授乳のたびに「あと何日でやめるから今のうちにたくさん飲んでおいてね」と声を掛けながらあげる。その日が来たら「今日で最後だね」と声を掛ける。次の日からは一切あげない。1人目は、2歳だったこともあってばっちり成功し、子どもの成長に感動しました。助産師さんも「どれだけたくさんあげられたか(十分甘えさせてあげられたか)で乳離れしやすさが決まるのかも」ともおっしゃっていました。そのとおりな気がします。母乳を、お母さんもあげたいだけあげて赤ちゃんも飲みたいだけ飲める、そんな育児はほんとうに幸せです。(37歳 京都府 3児のママ)

 ★関連リサーチ結果
  ・VOL.88-1 外出先での授乳<2009年版>(その1)外出先での授乳方法は? (2009年6月調査)
  ・VOL.88-2 外出先での授乳<2009年版>(その2)授乳室がほしい場所は?
  ・VOL.8 外出先での授乳、どうしてますか?<2007年版> (2007年7~8月調査)

 

 


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