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赤ちゃんにやさしい飲み物のおはなし
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発熱や咳

赤ちゃんのコンディションを見極めるには?

平熱より1度以上高いときは、赤ちゃんのからだに何か不調が起こっている、と考えます。赤ちゃんの平熱は大人に比べて高く、大体36度5分から37度5分の間です。また、午睡直後やミルクを飲んだ後などは、体温が高めになっています。そこで、日頃から赤ちゃんの平熱を知っておくことが大切です。


平熱をはかるときには、以下の2点に気をつけます

  • 体温計は、いつも同じものを使う。
  • 1日のうちで同じ時間、同じ条件で計る。

体調のよいときに1)起床直後 2)正午 3)夕方 4)就寝前 の4回計り、記録しておきます。

また、病気になると、脈拍や呼吸数も変わってきます。発熱したり、気管に炎症がおこると、脈拍や呼吸も早くなるのです。これは、体がたくさんの酸素を必要とするとともに、1回の呼吸で入ってくる酸素の量が減るからです。とくに、ハアハア息が荒くなったり、小鼻をぴくぴくさせて肩で息をしているときは、かなり体調が悪化しているときです。小さな赤ちゃんは、ちょっとした拍子に呼吸困難になったり、無呼吸発作をおこす可能性が高いため、注意が必要です。早めに受診し、的確な治療を受けることが必要です。


熱や咳が出る、病気以外の原因は?

体調が悪くて発熱がある場合と、心配のない発熱があります。 例えば、室温が高すぎる、厚着をさせすぎている、水分が不足している、遊びすぎて疲れている、興奮しているときなどは、熱が高めになります。逆に汗をたくさんかいた場合は、熱が低めになります。 心配ない発熱だからとそのまま放っておいては、それをきっかけに体調を悪くします。

部屋の温度を下げる、薄着にする、かける布団を薄くする、水分を補給する、汗をかいた衣類をとり替えるなど、思いあたる原因を取り除きます。それによって熱が正常の値になり、きげんもよく、食欲もあるようなら心配ありません。また、部屋の空気が乾燥していたり、気温が急に低くなると、せきが出やすくなります。

病気のせいでせきが出ているわけではなくても、せきをし続けていると器官を傷つけますので、せきが出ている赤ちゃんの部屋でたばこはご法度です。窓を開けたり空気清浄機をつけるなど、換気を十分に行い、室内の湿度を60〜65%程度に保つよう工夫します。加湿器がなければ、湯を沸かす、部屋に洗濯物を干すなどといったことでも対応できます。部屋に湿度計をかけておくと便利ですね。

せきが出ているときには、温かい飲み物を。果汁の場合は、オレンジなどの柑橘類は避け、刺激の少ないリンゴやモモ、あるいは赤ちゃん用イオン飲料などがいいでしょう。



赤ちゃんは汗っかき、水分補給は十分に!

赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、大人の約3倍(体重1kg当たり)も汗っかきです。ちょっとした寒暖の差で発熱したり、猛暑や発熱で脱水状態になりやすいのはそのため。ですから、赤ちゃんの水分補給は、こまめにします。 体内の不要物は腎臓でろ過され、おしっことして排泄に回されます。ただ、赤ちゃんの腎臓はまだ未熟。大人のように濃いおしっこは作れず、尿として出ていく水分は体重1キロあたり大人の約3倍。それだけ水分が必要だということです。

特に、お風呂あがりや散歩の後、暑いときなどは、たくさんの水分を欲しています。月齢、季節、状況によって白湯や番茶、果汁や赤ちゃん用イオン飲料などを使って、水分補給をしてあげましょう。水分補給で気をつけてほしいのは、塩分・糖分の高い飲料を与えないこと。浸透圧の高い飲みものは、まだ未発達な腎臓には負担が大きすぎます。赤ちゃん用でなく100%果汁を与えるときは、薄めてあげましょう。同時に、肝心のおっぱいやミルクが飲めなくならないように、赤ちゃん用果汁飲料やイオン飲料は、上手にあげましょう。

監修:加部一彦先生/愛育病院新生児科部長
小児科医。都内の大学病院、総合病院の新生児部長、新生児集中治療室で、主に何らかの病気をかかえる赤ちゃんのお世話に明け暮れている。3人の男の子の父親でもあり、パソコン、インタ-ネットを武器に、日々成長する息子達とも闘いの毎日である。著書に「手のひらのなかのいのち」(ゆみる出版)、「障害を持つ子を産むということ」(中央法規出版)など。