トップページ > 赤ちゃんにやさしい飲み物のおはなし > ドクターアドバイス:病気と手当て  > 発熱や咳
赤ちゃんにやさしい飲み物のおはなし
病気と手当て 病気と手当て一覧へ Q&A一覧へ

発熱や咳

心配しなくていい発熱と、病院に行かなければならない発熱の見分け方を教えてください。

思い当たる原因を取り除いても熱が下がらず、きげんも悪く、食欲がない、しかも睡眠も浅いといった症状であれば、受診します。ただし生後2カ月未満の場合は、病状の進み方が早く、急変することもあるため、できるだけ早く受診しましょう。 熱はさほど高くなくても重大な病気にかかっていることもあるため、発熱のほかにどんな症状があるかで対応を決めます。

■家で様子を見ていい場合
平熱よりも1度以上高くても、きげんがよくぐっすり眠る。
下痢や嘔吐はなく、食欲もいつもどおりある。
鼻水が少し出たり、軽い咳が出る程度である。


■診療時間に受診する場合
平熱より1度以上高い熱が2日以上続いている。
きげんがわるく、あやしてもぐずる。
咳がひどく、寝ている最中もひどく咳こむ。
鼻水が止まらない。
鼻が詰まって苦しそう。
食欲がなかったり、飲んだり食べたりしたものを吐いてしまう下痢が何度か続き、だんだん水様便になってきた。


■夜間や休日でも急いで受診する場合
息が荒く、早く、苦しそう。全身で呼吸している。
ミルクや水分をほとんど飲みたがらず、尿の量も減ってきた。
激しい下痢が続いたり、何度もくりかえして嘔吐する。
激しく泣き続け、抱いてあやしても泣きやまない。
熱が高いのに顔色が青白く、ぐったりしていて反応が鈍い。
ウトウト眠ってばかりで、意識がはっきりしないこともある。



心配しなくていい咳と病院に行かなければならない咳の見分け方を教えてください。

毎朝、明け方近くなると決まったようにコンコンと咳をしたり、のどをゼロゼロさせる赤ちゃんがいます。赤ちゃんののどの粘膜は薄いために、気温が下がると分泌物が多くなるため、これを外に出そうとして自然に咳が出るのです。目がさめたときにきげんがよければ、心配はありません。


■家で様子を見ていい場合
毎朝毎夜、決まった時間に出る咳。起きているときに元気なら、心配ありません。


■診療時間に受診する場合
熱・くしゃみ・鼻水など風邪症状もある、咳が2日以上続く。激しく咳こみ、呼吸が苦しそう。声がかすれている。


■夜間や休日でも急いで受診する場合
痰のからんだ苦しそうな咳が出て、呼吸困難になったとき。のどに何か詰まったように突然激しく咳こんだとき。


体温計にもいろいろ種類がありますが、それぞれの特徴と使い方を教えてください。

体温計は大きく分けて、水銀体温計、電子体温計、赤外線体温計の3つのタイプがあります。


■水銀体温計
【特徴】実際の体温をほぼ正確に計ることができる。
・水銀柱が動かなくなるまで計る。
・1分計と書かれていても、3分計る。理想的には10分間だが、赤ちゃんはじっとしていないので難しい。


■電子体温計
【特徴】最初の1分の測定値から10分後の数値を予測するため、体温計の最初の温度上昇が後れると、予測値よりも低くなり、実際の体温より低めに出ることがある。
・測定終了を電子音で知らせるまで計る。
・正確な熱を知りたいときは2度続けて計り、2度目を現在の体温と考える。


■赤外線体温計(耳専用)
【特徴】3秒ほどの短い時間で計ることができますが、寒い戸外にいた直後は鼓膜の温度が下がっているため、実際の体温より低くなることがある。
・丸い測定部を耳の穴に入れると赤外線が放射され、約3秒ほどで鼓膜の温度を測定できる。


赤ちゃんの呼吸数や脈拍は、どのようにして計るのですか?正常な値はどれくらいですか?

計り方にはコツがいるので、普段から練習しておくと、病気のときにあわてなくてすみますね。


■脈拍の計り方
こめかみ…赤ちゃんが眠っているとき、お母さんの人さし指と中指を軽く当て、1分間数える。
手首…手首の内側にお母さんの親指を軽く当て、しっかりと脈拍がキャッチできたら、1分間計る。
首のつけね…あごの下の両脇に指を少し強めに押しつけ、1分間計る。


■呼吸数の計り方 
赤ちゃんは基本的に腹式呼吸なので、眠っているときに、みぞおちからおへそのあたりに軽く手を置いて、おなかが上下する動きを数える。上下で1回と数える。

●正常時の脈拍・呼吸数●

月 齢
脈拍(60秒)
呼吸数(60秒)
新 生 児
130〜140
40〜50
1〜12カ月
120〜130
30〜40
1〜5才
100〜120
20〜30

(『赤ちゃんと子どもの医学百科』日本文芸社より)

監修:加部一彦先生/愛育病院新生児科部長
小児科医。都内の大学病院、総合病院の新生児部長、新生児集中治療室で、主に何らかの病気をかかえる赤ちゃんのお世話に明け暮れている。3人の男の子の父親でもあり、パソコン、インタ-ネットを武器に、日々成長する息子達とも闘いの毎日である。著書に「手のひらのなかのいのち」(ゆみる出版)、「障害を持つ子を産むということ」(中央法規出版)など。