冬に起こりやすい嘔吐
心配しなくていい嘔吐と心配な嘔吐について
嘔吐の原因は、生理的なものから病的なものまで様々なので、病的かどうかの判断は困難です。基本的には、症状がある時は小児科にかかって診てもらうことが大切ですが、症状が軽度で、お子さんの機嫌や活気が良いときは、家庭で少し様子をみてもよいでしょう。又、赤ちゃんの場合は、胃の入り口の筋肉が未熟なため、咳や泣いた時、ミルクの飲みすぎなどでも吐くことがあります。これは生理的な嘔吐なので、赤ちゃんの機嫌がよければ、心配ないことが多いのですが、持続する嘔吐や、噴水状の嘔吐、吐物に血液が見られる場合、全身状態や機嫌が悪い時などは病的です。
嘔吐は病気ではなく症状なので、原因により重症度も緊急度も異なります。いつもと違う様子のときは、必ず小児科を受診しましょう。
嘔吐に伴うほかの症状があるときに気をつけなければいけないものは?
異常に機嫌が悪い、顔色が悪くぐったりしている、間歇的に強い腹痛を認める、呼びかけたり触っても反応がない、など全身状態が悪いときは、すぐに小児科を受診してください。又、頭を打った後の嘔吐にも注意が必要です。嘔吐の原因により伴う症状は様々なので、一概には言えませんが、とにかく大切なことはお子さんの状態です。心配なときは、必ず小児科を受診しましょう。
感染症による嘔吐にはどんなものがありますか
最も緊急性の高い嘔吐は、髄膜炎、脳炎の嘔吐です。又、胃腸炎はもちろん、肺炎や百日咳、尿路感染症、中耳炎など、様々な感染症で嘔吐はみられます。
作間未織先生 東京慈恵会医科大学病院・小児科
東京慈恵会医科大学卒業。同附属病院での研修、病棟勤務を経て、現在は同大学大学院に在籍中。臨床疫学研究を行う一方で、小児の健康を維持するためには病気の予防が大切と考え、ハーバード大学パブリックヘルススクールに短期留学をするなど、パブリックヘルスの分野を勉強している。