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インフルエンザ

病院へ忘れず持って行くものは?

ワクチンを受けるのであれば、母子手帳をお持ちください。予防接種後の急激な副反応は30分以内に出ることが多いので、すぐに帰らずに、その場でしばらく様子を見ます。接種後に泣いた赤ちゃんは、汗をかいていたり、のどが乾いて不機嫌になりがちなので、予防接種に行く際は、水分補給のためのイオン飲料などを用意していくとよいでしょう。

高熱など、インフルエンザの症状が出て受診する際には、発熱などの症状がいつからどの様に出現したのかなど、経過を整理したメモを用意しておくといいですね。発汗により失われがちな水分をきちんと補給してあげることも大切です。


インフルエンザと普通の風邪はどう違うのですか?

普通の風邪の症状は、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳(せき)などが中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはほとんどありません。一方、インフルエンザの場合は38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、あわせて普通の風邪と同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。

さらに、気管支炎、肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれんなどを併発し、重症化することがあるのもインフルエンザの特徴です。 高齢者や、呼吸器や心臓などに慢性の病気を持つ人は重症化することが多いので、十分注意する必要があります。最悪の場合は死に至ることもあります。近年、小児がインフルエンザにかかると、まれに急性脳症を起こして死亡するといった問題も指摘されています。

インフルエンザは基本的に流行性疾患で、我が国では例年11月〜4月に流行します。一旦流行が始まると、短期間に乳幼児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込むという点や、インフルエンザが流行した年には、高齢者の冬季の死亡率が普段の年より高くなるという点からも、普通の風邪とは異なります。 また、「インフルエンザ脳症」は特に6歳未満の小さな子どもたちにリスクが高い点も知っておいていただきたい点です。



インフルエンザにかからないためには、どうすればよいのですか?

インフルエンザは、インフルエンザにかかった人の咳(せき)、くしゃみ、つばなどの飛沫とともに放出されたウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します(飛沫感染)。インフルエンザが流行してきたら、人混みは避けましょう。 空気が乾燥すると、咽頭粘膜の防御機能が低下して、インフルエンザにかかりやすくなります。

外出時にはマスクを利用したり、室内では加湿器などを使って適度な湿度(50〜60%)を保ち、しっかり水分を補給しましょう。常日頃からバランスよく栄養をとることも大切です。帰宅時のうがい、手洗いは、かぜの予防と併せておすすめします。また、インフルエンザにかかって、咳(せき)などの症状のある方は特に、マスクの着用をしましょう。


インフルエンザのワクチン接種は、何回受ければよいのでしょうか?

現在、日本で行われているインフルエンザのワクチン接種に使用するインフルエンザHAワクチンについては、平成12年7月から薬事法上の用法・用量が以下のようになりました。

年齢群
脈拍(60秒)
呼吸数(60秒)
13才以上 
0.5mlを皮下
回又はおよそ1〜4週間の間隔をおいて2回接種
6才〜13才未満
0.3mlを皮下
およそ1〜4週間の間隔をおいて2回
1才〜6才未満
0.2mlを皮下
およそ1〜4週間の間隔をおいて2回
1才未満 0.1mlを皮下 およそ1〜4週間の間隔をおいて2回


※なお、13才以上64才以下の方でも、近年確実にインフルエンザに罹患していたり、昨年インフルエンザの予防接種を受けている方は、1回接種でも追加免疫による十分な効果が得られると考えられます。接種の際には最近インフルエンザにかかったことがあるかどうか、最近ワクチン接種を受けたことがあるかどうかとその時期、そして現在の体調などを担当医師に十分伝え、よく相談してください。


監修:加部一彦先生/愛育病院新生児科部長
小児科医。都内の大学病院、総合病院の新生児部長、新生児集中治療室で、主に何らかの病気をかかえる赤ちゃんのお世話に明け暮れている。3人の男の子の父親でもあり、パソコン、インタ-ネットを武器に、日々成長する息子達とも闘いの毎日である。著書に「手のひらのなかのいのち」(ゆみる出版)、「障害を持つ子を産むということ」(中央法規出版)など。