呼吸の有無を見分ける(こきゅうのうむをみわける)

気道とは

 鼻からのど、気管をへて肺までの空気のとおり道を気道といいます。
 気道がふさがっていると、呼吸をすることができません。気道を開放する方法を気道確保と呼びます。呼吸の有無を確認するときは、気道確保を行います。
 同時に口やのどにものがつまっていないかを調べ、つまっている場合はすばやく取り除きます(「のど(気道)に異物がつまった」)。

気道を確保する


 子どもの肩のそばにひざまずきます。

1歳以上の幼児・小児の場合


 片方の手の人さし指と中指をそろえて下あごの先端にあてて、あごを持ち上げ、もう片方の手を子どものおでこに軽くあてて頭をそらせます(頭部後屈あご先挙上法)。頸部損傷の疑いのあるときは、下あごのみを持ち上げる方法が安全です(下顎挙上法)。

1歳くらいまでの乳児の場合


 1歳以上とほぼ同様ですが、あまり頭をうしろにそらしすぎないように。手の指1〜2本で下あごを持ち上げます。

呼吸の有無を見分ける


 気道を確保して、10秒以内で呼吸の有無を確認します。胸が動いていなかったり、呼吸音が聞こえなかったり、息が自分のほおに感じられない場合は、呼吸をしていないと判断します。
 呼吸をしていないときには、ただちに胸骨圧迫をはじめ、気道を確保して準備ができしだい2回人工呼吸(「人工呼吸を行う」)を行います。呼吸するまで、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回をくり返します。呼吸があると確認できれば、必要な応急手当てをしながら、救急車を待ちます。
図「頭部後屈あご先挙上法」図「下顎挙上法」
図「1歳くらいまでの乳児の気道確保」

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