急病の子・けがをした子を寝かせる(きゅうびょうのこけがをしたこをねかせる)

意識があっても、顔色などをよく見ましょう


 意識があるときは、子どもにとってもっともらくな姿勢にして、安静にしましょう。
 不安がる子どももいますので、子どもを力づけ、安心させましょう。また、吐いたものや血液を見せないようにしましょう。

顔色が青白いとき


 顔色が青白いときは、足のほうを高くして寝かせ、保温します。
図「顔が青白いとき」
足の下に座ぶとんやクッションなどをあて、足を30cmくらい高くして寝かせる。

顔がほてっているとき


 顔がほてって赤いときは、枕やクッション、座ぶとんなどをあて、頭部を高くして寝かせます。
図「顔がほてっているとき」
頭の下に、座ぶとんやクッションなどをあてて、頭部を高くして寝かせる。
 寒がるようなときは、保温してあげましょう(「毛布で保温して寝かせる」)。

意識がないときは、手当てしやすいように、あお向けに


 子どもの意識があるかどうか調べて(「意識の有無を見分ける」)、意識がないと判断したら、人工呼吸や心臓マッサージを行いやすいように、子どもをあお向けの姿勢にします。
 片方の手で子どもの後頭部を支え、子どもの体をねじらないように、ゆっくりとあお向けにします。ねじると、頸髄の神経を損傷して、危険なことがあるからです。
図「意識がないとき①」
子どものわきの下にあてた手を、手前に引くようにあおむけにする。首をねじらないように注意。
図「意識がないとき②」
あお向けにしたら、子どもの肩の位置にひざまづく。

意識はないが、呼吸があるときは、回復体位に


 意識はないが、呼吸があるときは、回復体位をとらせます。回復体位にすれば、呼吸がしやすくなり、吐いたものをのどにつまらせて窒息するのを防ぐことができます(「回復体位で窒息を防ぐ」)。
 乳幼児で、回復体位にするのが困難なときは、顔を横向きにし、あごを少しそらせぎみにして気道を確保します。

ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。

掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

今すぐ病院検索&予約
待ち時間なくラクラク受診♪

近くの病院を探す

関連するキーワード

意識 寝かせる 病人 急病の子 救急 顔色 意識がある 意識がない 保温 回復体位

関連記事

「急病の子・けがをした子を運ぶ」
ベビカム医学辞典
powerd by babycome