病気のときの食事(びょうきのときのしょくじ)

食欲が落ちてもむりじいせず水分補給を心がけます


 抵抗力の弱い幼い子どもほど、病気になるとガクッと食欲が落ちます。多少具合が悪くても、食欲があれば安心ですが、ぐったりしていて、食欲もないとなると、なんとか食べさせようとむりじいをしがちです。しかし、病気のときは消化機能も弱っていることが多いので、むりじいは禁物です。
 病気のあいだは栄養バランスよりも、ほしがるものをほしがるだけ与えることを心がけましょう。
 その際に、水分の補給だけはまめに行います。食べられなくて、多少、栄養補給がストップしても心配いりませんが、水分不足で脱水症状になると、命にかかわることもあるからです。

乳幼児はとくに水分補給に気をつけます


 赤ちゃんや幼児は体が小さいので、思ったより早く脱水症状を起こします。たとえ、嘔吐して食べ物を受けつけないときでも、水分だけはとらせるようにくふうします。市販の乳幼児用イオン飲料は、脱水の進行を止めるのに適しているので利用するといいでしょう。
 母乳やミルクは基本的には中断せず、ほしがったら与え続けます。離乳食などの食事も、原則として中断せず、食べやすいものや消化のいいものを選んで与えたほうが、体力が落ちず、回復が早まるでしょう。

小・中学生は、食べられれば好きなものを与えます


 学童期に入ると、だいぶ体力や抵抗力がついてくるので、病気のときでもまったく食べられなくなることは少ないでしょう。ふだんより水分補給に気をつけ、食べたいものや食べられるものから食べていきます。
 ただし、最初はスープなど、水分もいっしょにとれるものや、おかゆ、うどんなど、消化がよく、でんぷん質のものが適当です。体力をつけるために、徐々に、たんぱく質食品や野菜などを加えていきます。「かぜをひいたときの食事」「熱があるときの食事」「のどが痛いときの食事」「せきがあるときの食事」「吐いたときの食事」「下痢をしたときの食事」「便秘のときの食事」「口内炎のときの食事」のレシピは、おもに乳幼児のためのものですが、具をふやしたり、すりつぶさずに味つけを多少濃くするなど、大きな子ども用にくふうして利用しましょう。
 ちゃんと消化できるようなら、ふつうの食事にもどしていきます。病気の回復期は高たんぱく・高カロリーを心がけ、ときには甘いものも利用しますが、それが病後もずるずると続かないように注意します。

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