むし歯予防の基本 シュガー・コントロール(むしばよぼうのきほんしゅがーこんとろーる)

3歳までは甘味を遠ざけよう


 むし歯の原因になる酸は、糖を分解してつくられますから、シュガー・コントロールは、むし歯予防には不可欠といえます。ところが、甘味は人間にとってたいへん魅力的なだけに、遠ざけるのはむずかしいもの。
 人間は2歳ぐらいで味を覚え、5歳ぐらいまでに味覚が完成するといわれています。3歳ぐらいまで、あまり甘いものを与えないで育てると、5、6歳になったときに差がでてきます。たとえば、ジュースを飲みながら平気でケーキ1個を食べる子と、麦茶を飲みながらケーキは半分で十分な子、というような差です。
 3歳ぐらいまで、できるだけ甘味を遠ざけて育てることが、その後の嗜好を左右します。親だけでなく、祖父母にも協力してもらいましょう。

大量の砂糖が含まれている飲み物に気をつけましょう


 缶ジュース1本には、20gもの砂糖が含まれているものがあります。炭酸は甘さを感じにくくする作用があるので、炭酸飲料はとくに注意が必要です。果汁100%ジュースも、防腐剤のかわりに砂糖が添加されているものがあるので、表示をよく見ましょう。
 子どもが喜ぶからと、無制限に砂糖の含まれたジュース類を飲ませるのは、せっせとむし歯をつくっているようなもの。できるだけ麦茶や牛乳など、無糖の飲み物で育てましょう。

だらだら食いはむし歯のもと! おやつは時間を決めて


 甘いものは楽しみの1つですから、全面禁止というのもむりがあります。要は、とり方の問題です。砂糖は、長時間口の中にとどまるとむし歯の発生率が高くなります。歯につきやすい粘着性の高いお菓子は要注意です。おやつは、時間を決めて無糖の飲み物と組み合わせるといったくふうが必要です。「これぐらいはいいか」というゆだんは禁物です。甘いお菓子は、お母さんと子どもがルールを決めて、お互いに守ることが大切です。

ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。

掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

今すぐ病院検索&予約
待ち時間なくラクラク受診♪

近くの病院を探す

関連するキーワード

おやつ 缶ジュース 甘味 キシリトール 砂糖 だらだら食い 味覚の発達

関連記事

「むし歯(齲蝕症)」
「ほ乳びん齲蝕(むし歯)」
「むし歯はなぜできる?」
「家庭でできるむし歯の早期発見法」
「年齢別・むし歯になりやすいところ」
「むし歯を防ぐ歯みがきのコツ」
「仕上げみがきのポイント」
「じょうずに利用したいキシリトール」
「咀嚼と歯の健康・体の健康」
ベビカム医学辞典
powerd by babycome