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またハロゲンヒーターで出火

●またもや、子どもが犠牲になる火災が発生

前回の「火を使わないから安全ですか」において、電気ストーブや、こんろやろうそくのための着火用ライターなど、直接的に火を使わない器具が出火原因と思われる火災が発生していることに触れ、「火を使わないから安全」と強調されるあまり、私たち利用者の警戒心まで薄れさせているのではないか、との問題提起をした。

そんな中、またも子どもが犠牲になる痛ましい火災が発生した。


●5歳男児と81歳曾祖母が焼死

1月21日の午後4時頃、愛知県新城市の民家で火災が発生した。

この家庭は、亡くなった5歳男児からみて、ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんの夫妻、おじいちゃん・おばあちゃんの夫妻、両親と、8歳男児・5歳男児の兄弟という4世代8人家族で、出火当時、曾祖父母夫妻、祖母と、たまたまインフルエンザのため学校を休んでいた8歳の兄の4人が在宅していたという。

子どもたちの母親が5歳男児を保育所から連れ帰って帰宅したところ、自宅の玄関脇にあるパソコンやテレビゲーム機などを置いていた通称「ゲーム部屋」からの出火に気づいた。

相前後して出火に気づいた曾祖母と祖母は一旦屋外に出たものの、インフルエンザで休んでいた8歳男児の姿が見当たらなかったため、曾祖母が助けようと家の中へ戻ってしまった。

その際、母親が一瞬目を離したすきに、5歳男児も兄を探そうと曾祖母のあとを追って家の中へ入ってしまうが、火の回りが速く、結局、81歳の曾祖母と5歳男児の2人は焼け跡から遺体で発見された。

一方、兄の8歳男児は、寝ていた2階の部屋から飛び降りて脱出し、大きなやけどやけがなどは負わなかったようだ。


●出火原因は、またもやハロゲンヒーター?

警察と消防の現場検証結果によれば、「ゲーム部屋」に置かれていたハロゲンヒーターの周りが、激しく燃えていたという。また、帰宅して「ゲーム部屋」から出火しているのに気づいた子どもたちの母親も、ハロゲンヒーターのそばにあったソファから火の手が上がっていたのを目撃している。

何らかのかたちでハロゲンヒーターが出火に関係している可能性は高いだろう。

ハロゲンヒーターによる火災で恐ろしいのは、実際に暖房のためスイッチONで使用中でない状態でも、出火原因になっている場合があることだ。わかりやすく言えば、ハロゲンヒーターの電源プラグをコンセントに差し込みっぱなしにしていたため、使用中でないのに出火した事例も少なくない。

ハロゲンヒーターの危険性については、国民生活センターが重ねて警告していることを、すでにニュース&ジャーナルでも何度もお伝えしているが、把握されている事故情報の中には、熱源であるハロゲンランプ自体の欠陥のほか、「強/弱(電圧)の切り替えスイッチの不良による発煙・発火」「地震などによる機器本体の転倒の際、転倒を検知して電流を遮断するためのスイッチの不良による発煙・発火」など、スイッチ類の欠陥によるものも含まれている。こうした機種では、コンセントに差し込みっぱなしにしたためスイッチ類の不良部品に電圧がかかり続けることで、発煙・発火が起こっている場合もある。

特に、転倒検知スイッチは機器の底面にある場合が多く、底面の過熱や部品からの発火によって、底面に接している床、たたみ、カーペット等が焦げた事例も報告されている。


●ハロゲンヒーター、使わないのが一番

「空気を汚さない」「火を使わないから安全」「手軽にすぐ暖かくなる」という点が強調されて急速に普及したハロゲンヒーターだが、本質的に製品寿命が短く、ここまで事故が多発している状況を考えれば、もはや使わないのが一番の安全策だろう。

もし、すぐには他の代替暖房器具が用意できないため、どうしてもハロゲンヒーターを使わざるを得ない場合には、「監視の目が届く状況で使用する」「使わないときは、スイッチを"切"にするだけでなく、電源プラグをコンセントから抜き、電気が流れないようにする」の2点は、絶対に守ってほしい。電気さえ流れなければ、何も起こらない。


国民生活センターホームページ
 〔画面左上の『ご注意ください』製品の不具合が目立つハロゲンヒーター(2008年11月19日)を参照〕


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