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子どもの事故
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今子どもを見ているのは誰?

●動物園の駐車場で幼児がひかれる

12月1日にベビカムニュースで報じた通り、去る11月30日、栃木県宇都宮市内にある「宇都宮動物園」の駐車場で、1歳の男児が車にひかれて死亡するという交通事故があった。

あらためて、事故の概要(経過)を整理すると以下の通りだ。

父親(29)の運転する車で、両親、長男(3)、次男(1)、長女(0)の5人家族が動物園に来園し、長女のおむつ替えをしていた母親など、次男以外の家族4人は駐車場に止めた車の中にいた。

両親は、次男のことは一緒に来園した友人家族が見てくれていると思い、1人だけ車外に出していた。

そのとき、家族の車の右隣の駐車区画に車を止めていた、別の家族連れの男性(37)が駐車位置を直そうとして、車(ミニバン)を前進させたところ、運転席から死角になる、車の前方に立っていた1歳男児に接触して転倒させ、車の下に巻き込んだ。

男性は男児を巻き込んだことに気づかぬまま、今度は車を後退させたため、男児は車の右前輪にひかれ、死に至った。


●すべての家族を襲った不幸

どの家族も、楽しい1日を過ごすために動物園にやってきたはずだ。目の前で1歳の次男を亡くした家族はもちろん、父親が加害者になってしまった家族、男児のことを見ていてくれるはずと信じられていた友人家族、いずれにとっても何ともいたたまれない交通事故だ。

もちろん、最大の事故原因は加害者の前方不注意だと思われるが、それだけで事故は起こらなかった可能性も高い。関わった家族それぞれの少しずつの油断などが不幸にも重なり、事故は起こってしまった。


●この事故の教訓(1) 「子どものことは、誰かが見てくれるはず」という思い込みは禁物

今回のように友人家族といっしょに出かける、あるいは、祖父母とともに出かけるなど、大人数で行動する場合、ともすれば大人の手や目の数が多いことで、逆に「誰かが子どものことを見ているはず」と思い込んでしまい、結果的に誰も見ておらず、子どもが事故に巻き込まれてしまうという状況は、起こりがちである。

「見ていてくれるはず」と思い込むのではなく、見ていてほしいと思ったなら、一言はっきりと「下の子のおむつを替える間だけ、見ていてね」と口に出して言うべきだし、頼んだ相手が「頼まれたことを認識しているか」を確認すべきだ。


●この事故の教訓(2) 駐車場などでの子どもの行動には注意

間もなく、年末年始の帰省シーズンが始まる。子ども連れの帰省では、車を利用する人が多いので、帰省の車で混雑する高速道路のSA(サービスエリア)・PA(パーキングエリア)の駐車場では、今回事故があった動物園の駐車場と似たような状況が発生することは十分に考えられる。

ましてや、動きたい盛りの幼児にとって、交通渋滞などで長時間、窮屈なチャイルドシートに閉じ込められていた状況は、彼らにとっては耐えがたい苦痛かもしれない。

そんな中、ようやくSAなどに到着して車を止め、車から降りて休憩するとき、大人ならまず背伸びをしてというところ、動きたいエネルギーが充満していた幼児は、車から降りるなり駆け出すなどの行動をしがちである。

しかし、そこは人も車も混雑している、帰省時期の高速道路SAなどの駐車場である。空いている駐車区画を探してうろうろする車、先を急いで出発しようとする車など、危険がいっぱいだ。

みなさんはすでに十分心がけていると思うが、混雑する駐車場などでは、子どもがいきなり駆け出したりしないよう、子どもの手を引くなどの注意をしてほしい。


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