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からだと心の相談室
妊娠前
Q184 体重増での2人目妊娠は危険?
●不安の1
「出産後10キロも体重が増えてしまい戻らないこと」について
相談から、お産の後10キロ体重が増えたようにも読めますが、それとも妊娠中に増えた分が元に戻らず、妊娠前より10キロ増えた状態ということでしょうか?
お産の後さらに10キロ体重が増えたとすると、これを標準体重(概算でおよそ47.7 キロ)にするのは、生活習慣が変わってしまっているのでかなり大変ですね。
妊娠分娩に対する肥満のマイナス面としては、次のことが考えられます。
1)高血圧(=妊娠中毒症)になりやすい
2)妊娠性糖尿病になりやすい
3)産道が狭くなったり、陣痛が弱くなったりで分娩が長びきやすいなど
しかしものすごく危険かというと、その状態でお産をする方も、大勢ではありませんが、います。
「ケアをする医療者側が、神経を使うのが大変というだけのこと」とも言えるのです。
●不安の2
「高齢出産であること」について
高齢出産の問題は、母親に対してと子どもに対しての2つがあります。
母親に対して:
1)年齢が高い時に現われやすい病気(高血圧、糖尿病など)が合併することが多くなる
2)体力的に若い時よりも落ちてくる(お産のがんばりが効かない、夜中の授乳に疲れを感じるなど)
子どもに対して:
1)流産率が少し高くなる(20歳代では10%くらいの頻度が、15%位になる)
2)染色体異常の率が高くなる(例えばダウン症は1/1000が、30歳代半ばでは1/300位になる)
先天異状について付け加えます。もともと生まれて1週間までに診断できる赤ちゃんの先天異常は8〜10/1000位あるといわれます。妊娠中に診断できないもの(=生まれてからわかるもの)も多いのです。成長の過程でわかるものもあります。またダウン症は色彩感覚が鋭い・音感も優れている・優しい心を持っているなどの特徴があるともいわれ、一人ひとり異なる「個性」なのだと言うこともできるのです。
一方で高齢出産は、年齢に応じた社会的に積まれた経験の深さを持つという利点も持っています。
こう見てくると年齢差を考えるよりも、個人差も大きいのだということがわかると思います。
ちなみに平成13年(2001年)に、日本で35歳以上の妊婦の出産は、14万件ありました(40歳以上は1万5千件)。
生もうと決めたら、赤ちゃんのためにできるだけよい環境条件を作る努力をすることではないでしょうか。
完璧な条件を作れるわけではありませんから、「できるだけ」ということでしょう。
update 2003/05/16
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