おでんの恋しい夜に

  • 2017-10-31 19:36
  • 一般公開
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めっきり肌寒くなりました。
もう、おでんが恋しくなる季節ですね。

おでんに味を染み込ませるために私がいつもしていること。味付けをして具材に火が通ったら、煮立ったお鍋を火からおろして、新聞紙と使い古しのバスタオルにしっかりくるむ。あとは、そのまま美味しくなるのを待つだけです。

…しっかりと包めば高い保温が続き、放っておいても味が染みるという、昔ながらの知恵。放っておくだけですので、ガス代の節約にもなりますし、何より、その時間を別のことに当てることができます。

新聞紙の保温力、侮るなかれ。私が子どものころ(もちろん電子レンジもない時代)、お昼に新聞紙にくるまったお弁当をほどいたときのあたたかさは、それはそれはとても楽しみなものでした。

いまの時代、すべてが便利になりましたが、これも先達が「不便」をどう切り抜けていくかと知恵を絞ってきたおかげです。と同時に、不便の中で身につけた生活の術や器用さは、私たち自身の生活力をあげてくれるものであることも忘れてはなりません。

便利に頼り切ると、失うものもあります。

今のこの便利な時代、ラクに慣れすぎないこと。ていねいに生きていくこと。そして、便利によって生まれた時間をどう大切にしていくかが、心豊かに生きるポイントだと思います。

便利によって生まれた時間は、ぜひ有効に使ってください。そして「自分にしかできないこと」を見つけ、それを続けてほしいと思います。私にとって、それは「水泳指導の道」でした。あなたにとっては何でしょうか?

子育てに手がかかる時間は限られています。親が生きていく姿勢を子どもにどう見せていけるかです。親がラクな方に流れれば、子どももそれに倣います。

おでんの話からずいぶんとそれました。

無理に子育てしようと思わなくて大丈夫。
ラクに流されず、ていねいに生きる。
そんな親の姿を子に見せていくことが、子の生きる力につながっていくのですから。
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