子どもに健康な体を〜噛む力の大切さ〜

  • 2017-03-31 20:12
  • 一般公開
  • テーマ:子育て
今月は歯の健康についてお伝えしたいと思います。

歯の健康といえばまずは「歯磨き」を
思い浮かべる方々多いのではないでしょうか。

もちろん歯磨きも大切な習慣ですが、
小さなお子さんを持つお母さんがたに
ぜひ覚えておいてほしいのは、
『噛む力』をつけることの大切さです。

実は私、80歳を過ぎていますが全て自分の歯。
そう言うと、たいていの方は驚かれます。
歯医者さんでさえ私の歯をみて感心するほど。

私がこんなに健康で過ごせるのも、
丈夫な歯があってこそ。
今は虫歯一つありません。

この丈夫な歯。
幼い頃から徹底的に噛むことを
しつけられたおかげだと親に感謝しています。

生きていくために、食べることは欠かせません。
食べるものを調理して美味しく食べる…
それは人間にとっての大きな喜びです。

人が体を維持していくために
血液が重要なことはよく知られていますが、
実は唾液も血液と同じくらい大切なもの。

実は、この唾液。
噛めば噛むほど唾液はよく出る仕組みになっています。
この唾液こそが、歯を虫歯から守ってくれるのです。

しかしこの『噛む力』は、
生まれつき備わっているものではありません。
幼い頃からよく噛んで食べる習慣があってこそ
身につけることができるものなのです。

噛む回数というのは、
時代の変遷と共にどんどん減っています。

戦後は食べ物の欧米化の影響を受け、
気づけば食べやすく柔らかいものばかりが
食卓に並ぶようになりました。

それに合わせて、人間が噛むことを
忘れてしまったら、
どんどん唾液を出す力も衰えてしまいます。

「食べ物が口に入ったら30回噛みましょう」
と一般にはよく言われますが、
柔らかい豆腐などの食品単品では、
数回で口の中から消えてしまいます。

柔らかい食べ物に囲まれた
今の子どもたちにとっては、
「よく噛みなさい」と言われるだけでは、
噛む習慣はなかなか身につきづらいものです。

そこで、
家庭でできるちょっとした工夫がポイントになります。

家庭での調理は、柔らかい食べ物には
噛み応えある食材を意識して組み合わせること。

豆腐には粒状のものを合わせるとか、
葉物は2種類以上合わせてお浸しにする、
ワカメは茎ごと食べるなど。
そんな工夫次第で、食事に噛み応えが出てきます。

よく噛めば、歯の健康のためだけではなく、
ゆっくり食事をとることにもつながり、
食事を大切に、楽しむ心も育むことができるでしょう。

子どもに健康な体を授けたいというのは
いつの世にも変わらぬ親の願いです。

よく噛むことでたくさんの唾液を生産し、
健康な歯と体を保ち続けている
この私が何よりの証拠。

食事に時間をかけずに、
忙しない生活をしているなと思ったら
まずお母さんが「噛む」ことの大切さを
思い出してみてくださいね。
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  • ちびみん
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