子どもの歯磨き事故防止のニュースに

  • 2017-02-27 12:43
  • 一般公開
  • テーマ:子育て
先日、新聞を読んでいた時のこと。
「子供の歯磨き事故防止を」というタイトルがついた記事が目に留まりました。

「子供が歯磨き中に転んで歯ブラシがのどに刺さる事故を防止するため、東京都の有識者協議会が歯ブラシのネック部分に弾力をもたせて曲がりやすくするなど、メーカーに安全対策を強化するように求める報告書をまとめた」(読売新聞2017.2.15朝刊)

という内容から始まるこの記事。ここまで、読んで、皆さんはどうお感じになりましたか?「あぁ、安全な歯ブラシが使えるようになってよかった」と感じる方も多いかもしれませんね。でも、私の頭の中には違和感とともに「?」が浮かんだのです。

記事によれば、2011年以降、5歳以下の子供が歯ブラシを喉に突き刺すなどした事故が337件あり、その9割近くが1~3歳だったとのこと。

もちろん歯磨きは大事な習慣ですが、まずは棒状のものを口に入れる時に「歩き回らない、走らない」などの基本からきちんと理解させなくてはなりません。喉に棒が刺さっては、命に危険を及ぼす事故にもなりかねないからです。

「危険なことをしない。危険から身を守るための方法を教える」というのは、親が、乳幼児時期に教えなくてはならない大事なことの一つ。

まだ言って聞かせてもわからない月齢ならば、一人で歯ブラシをくわえている時には子供から目を離さないようにするのが周囲の大人の基本でしょう。

もし歯ブラシのヘッドがぐにゃっと曲がれば、喉に突き刺さる事故は減らせるかもしれません。でも、そのことで「口の中に棒を入れるときの危険」を親が子供に教える機会を失って欲しくはないのです。

この歯ブラシは安全だからと、歯ブラシをくわえたまま子どもが部屋の中を走っていてもいいのでしょうか。口にくわえる棒状ものは、他にもたくさんあります。棒付きキャンディも、お祭りで売られている綿菓子も、固めのストローだってあるでしょう。皆、同じです。

子どもが自分自身で、自分の身を危険に晒さないという力をきちんとつけることは大事なことで、それを教えるのは大人の役割。

すべてを先回りして手を差し伸べること、便利な物ばかりを子どもに与えることは、けっして良いことばかりではありません。

そういうものばかりを与えることで、子ども自身が自分で判断したり、考えたりする機会を奪うリスクにもつながるっていることを忘れて欲しくないのです。

なぜ危険なのか、危険な目に合わない、自分の身を守るためにはどうしたらいいのか。

子ども自身が知ること、判断できるようになることは、子どもが生きていく上でとても大事です。それをぜひ意識して伝えてきたいですね。

歯ブラシの話ですが、実は「歯の健康」についてもお話したいことがあります。長くなりますので、それは次回お楽しみに。


こちらも参考に。ベビカムニュース:
「意外に多い歯磨き中の事故。歯磨きのときは座る約束を」

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