食べることやトイレが楽しくなる絵本
- 2016-04-15 11:00
- 一般公開
- テーマ:
『いってらっしゃい うんちくん』
ナカオマサトシ(作)、イヌイマサノリ(絵)
ひさかたチャイルド
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好き嫌いをしないで、いいうんちをめざそう!
けんたくんのおなかの中には、ティナとミィナという小人がいます。ふたりの仕事は、うんちをつくって送り出すこと。おなかの中に食べものがやって来ると、大はりきりで仕事にとりかかります。
けんたくんがお菓子ばかり食べていると、ふにゃふにゃのやわらかいうんちに。お肉ばかり食べていると、ムキムキの硬いうんちになってしまい、ティナとミィナは困ってしまいます。そこで、「心さん」のところへ行って、好き嫌いをしないようにお願いします…。
食べたものが栄養になり、それからうんちになるというからだの仕組みが、子どもたちにも楽しく伝わります。また、食事とうんちが関係していて、「バランスのとれた食事がいいうんちをつくる」ということが印象的に伝わるストーリーです。
さらに、イラストの楽しさ、かわいらしさも魅力です。
ティナとミィナの働くおなかの中はカラフルで、観覧車やトランポリンなどがあり、遊園地のようです。うんちをつくる「だいちょうくん」は、ロボットみたい。おならは、マシンで音とにおいを調節! 子どもたちはもちろん、読み聞かせているママも、思わず笑い出してしまいそうです。
ママたちがよく知っているとおり、子どもたちはみんな、うんちに興味しんしん。もしかしたら、からだの仕組みの不思議さや、いいうんちをして健康に過ごすことの大切さを、本能的に感じているのかもしれませんね。
ゆかいなお話とイラストを楽しむうちに、食べることやトイレが楽しくなり、食育やトイレトレーニングにも役立ちそう。「今日のうんち、どうだった?」「野菜も食べて、いいうんちくんにしようね」と親子で話すきっかけにぴったりの絵本です。
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