「卵子の老化」 やみくもに怖がらないで

  • 2013-04-10 15:12
  • 一般公開
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こんにちは。最近テレビなどで「35歳から卵子が老化して産めなくなる」と聞いて不安や憂鬱を感じている方も多いのでは?

3月19日『卵子老化の真実』(文春新書)が発売になりました。 
この本は「すごいタイトル」と言われておりますが「卵子の老化」という言葉にそんな気持ちを持っている方にこそ読んでいただきたいと思っています。

高齢出産には心の余裕などいいところも一杯あるんですよ。確かに若い人と較べれば、女性の身体は、出産・育児が大変になりますけれど・・・高度な不妊治療が必要になる人もぐっと増えますし、それでも年齢が高いほど時間がかかってしまう方が多いです。

でも、卵子老化の年齢の人は、何でも若い時よりゆっくりになるということで、産む力、育てる力がないわけではありません。35歳の人が妊娠するには20代の人の2倍の時間が必要で、母乳が出るまでの時間もそうなっているようです。

『卵子老化の真実』では大正の終わりには今の21倍もの人が45歳以上で出産しているという不思議な史実もご紹介しています。よく「お産にベストな年齢は20代だ」と言われますが、女性はベターな時期にも産むし、「何とか可能」というくらいの時期でも妊娠の可能性があります。今の女性に明治女性と同じことができるわけではありませんが、子どもを授かる力は、統計で単純に決めつけることはできないんですね。

ただ、自然妊娠の妊娠率が低下し始めるのは20代後半という意外に早い時期。そして、中には30歳そこそこで妊娠が難しくなってしまう方もいるし、30代半ばを過ぎると年々妊娠力の低下が実感されるようになってきます。年齢がどれくらい上がるとどんな変化が起きてくるか、その変化に対してどのような手を打つべきか(不妊治療をするなら、いつからどんな治療をすべきかetc.)は少しでも早くから知っておく必要があります。

『卵子老化の真実』には、妊娠のことだけではなく、妊娠したらとたんに心配になる人が多い染色体異常や羊水検査のこと、陣痛の乗り越え方、産後の疲労、高齢育児で陥りやすいこと、2人目はどうする?・・・など、30代、40代の人ならみんな気になっているに違いないことをじっくり取材して書きました。

実は、ベビカムで数度に分けておこなった高齢出産アンケートも収録し、900人のママの声も伝えています。(ご協力いただいた方は、本当にありがとうございました!)

あなたの30代、40代出産にお役立て下さい。

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