放射能基準値、乳児食を別基準に

  • 2011-11-22 18:34
  • 一般公開
  • テーマ:放射能関連
食品に含まれる放射性物質の暫定基準値に代わる新たな基準値づくりを進めている厚生労働省は、暫定基準値で5分類だった食品の分類を、新基準値では4分類とし、このうちのひとつは、粉ミルクなどの「乳児用食品」とする方針を固めました。

新分類では、これまで「野菜類」「穀類」「肉・卵・魚・その他」としていた分類を「一般食品」に一本化し、「牛乳・乳製品」は「牛乳」を独立させ、「飲料水」はそのまま残します。

さらに、粉ミルクなど乳児しか摂取しない食品は「乳児用食品」として別に基準を設け、子どもの摂取量が多い牛乳を独立させるなど、被ばくによる影響を受けやすい子どもにより配慮したものとなります。「一般食品」も、食べ盛りの子どもが日本人の平均摂取量より多く摂取することを念頭に、数値を設定していきます。

新分類の見直しにあたっては、暫定基準値よりも細かく分類することも検討されましたが、一本化した方が国民に分かりやすいことや、日本人は食品の摂取に偏りがな少ないことなどから、安全性に問題はないと判断。新しい食品分類案は、24日に開かれる厚生労働省の薬事・食品衛生審議会に提案され、年内にも分類ごとの基準値案がまとまる予定です。

厚生労働省では、許容線量を年間5ミリシーベルトから1ミリシーベルトに引き下げることにしていますが、1ミリシーベルトを食品の分類ごとに割り振ったうえで、年代ごとにとる食べ物の量や放射性物質による影響度の違いを考慮して、それぞれ許容される値を計算。その中で、最も厳しい値を全体の基準値として採用する予定です。

年代の区分も、現在の「成人」「幼児」「乳児」から、「1歳未満」「1〜6歳」「7〜12歳」「13〜18歳」「19歳以上」の5つにして、18歳以下の子どもの基準値を細かく評価することになります。




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